答えは自分の中に隠れている



知的障害がある人の支援をしていて、
どうやってよいかわからなくなり、
もがき苦しむこともあると思います。

出口が見えないような、
そんな気持ちになってしまい、
全く何もアイデアが浮かばない。

そのことばかり考えていると
アイデアは出なくなるのかもしれませんが、
全く違うことをしているときに、
ふと、何かがパッとひらめくことがあります。

「夢の中へ」という
井上陽水さんの歌にもありましたが、
探し物は、
探していると見つからず、
探さないでいると、
どこからか出てくるときがありますよね?

そのようなイメージで、
一旦そこから離れていくと、
見えてくるものもあります。

それは、もともとあなたの中に
隠れていたものです。

特に一生懸命な支援者ほど、
視野が狭くなり、
考え方も固執して、
これしかない!
こうあるべきだ!
私が何とかしなければならない!と、
自分を追い込みがちなのです。

いつも私たちは渦中に入ってはいけません。

渦中がどこかがわからないかもしれませんが、
先ほどのような考え方に陥っている場合は、
もう渦中に入り込んでいるかもしれません。

さて、あなたは人を頼ってるでしょうか?
ひとりで何とかしようと思う人が、
思いのほか多いのです。

頼るといっても、
ヒントをもらったり、
自分の考え方で進んでよいのかを
聞く程度のことです。

実はわからないかもしれませんが、
あなたの中に答えがあって、
先ほども書いたような状況の中で、
隠れてしまっているその答えを
探し出せていなかったり、
気づいていないだけですから、
その確認程度です。

もし、頼った相手に
全面的に頼り切った場合、
あなたができないようなことを提案されれば、
さらに困ってしまいますよね?

提案されたことは
あなたにはできないのですから、
やはりあなたができることの中で
ご自身で考えたほうがよいのです。

支援とは基本、
支援者ができることの中でやるべきですし、
できないことをできるようにしつつ
やろうとしていると、
知的障害がある人には、ある意味、
迷惑な話となります。

さらに、できないと思い込んでいると、
あなたの考えは出てきません。

「できない」
「むずかしい」
「だめだ」

そういうような言葉を
自分に向かって言っているときに、
アイデアの門戸は閉ざされてしまうからです。

それよりも、
「できるためには何をすればよいだろう?」
と質問をしてみましょう。

アイデアが、ふっと湧いてくるかもしれません。

あなたが、今、支援のことで迷うのであれば、
その場から、離れてみたり
人をちょっとだけ頼ってみたり
自分に行動を起こせるような質問をすることです。

課題がある時は、
今までと同じ日常では、
変化は生み出せません。

あなたが変わることで、
今までと違う展開を手に入れることが
できるようになります。

そんな自分に期待をしましょう。
自分をだめだと思わず、
今の自分にできることをしましょう!

だめなんかじゃないです。
大丈夫ですよ。

だれでも、そういう時がありますから、
今、ちょうどそこに入り込んでしまっただけです。

もがいていては溺れてしまいます。
ジタバタせずに、
力を抜いてみましょう!