他者の意見は受け入れられませんか?



人間関係には相手があります。
相手の言葉や行動パターンに、
自分自身、相容れることができない時がありますよね?

これが、あなたのエネルギーを
大幅に使い、疲れ果て、
それがきっかけで、
他の事をしていても気持ちが入らなかったり、
イライラしたり、
良い影響にはなりません。

どうすればよいのかと考える時に、
「相手が変わってくれなければ。どうしようもない!」と
思っている人もいます。

たとえば、
自分が意見を言うと、
絶対に反対する人がいると感じていたり、
その意見が通らないと感じる人もいます。

そこには相手がいて、相手にも意見があるのですが、
あなたは、あなたで、
あなたのことばかりになっていないでしょうか?

確かに、反対されたら、誰でも嫌かもしれません。

賛成されたことより、
反対されたことの方が強烈に
覚えているものかもしれません。

意見というのは、
誰もが同じではないですし、
違うからこそ、
発展すると思うのです。

そして、反対された時に、
あなたは、意見ではなく、
その人を見てしまっていませんか?

あの人は、私を嫌っているとか、
あの人は、いつもそうだとか、
あなたが相手の人そのもののジャッジをしているのです。

良く考えてみましょう。

その人が反対したのはなぜでしょうか?
その人がいつもそういう傾向の行動をとるのは
なぜでしょうか?

その人との関係性の先にいる人や
あるものために、
あなた方は意見を交わしているのだと思うのですが、
主人公が自分になっていませんか?

自分の意見が採用されないから、
その人が間違っているという判断をしたり、
その人だから自分の意見が採用されないと思っていませんか?

3つの視点で整理してみましょう。

お互い意見を交わしているのは、誰(何)の為か?

その時、自分の意見が採用されないことに
許せなかったり、怒りを感じるなぜか?

その人が強く出てくると感じるのは、なぜか?

自分は正しいと思い過ぎると、
相手が間違っている認識になったり、
いつも否定ばかりされていると、
その人が憎くなったり、
どうも、自分が中心だからこそ、
自分を自分をと思ってしまっていませんか?

それに、その人の意見も、
そんなに悪い意見ではないのに、
反対しているのはあなたではないですか?

支援者であれば、
どの人の言動が正しいかは、
支援者同士で評価していくべきではないのですが、
そこにこだわり過ぎていませんか?

そして、どうも自分の意見ばかりが
反対される気がするわけですが、
なぜ相手は、その人の意見を言っているのかを聞いていくと、
意外なことがわかり、
知的障害がある人の為を想って
意見を言っていることもわかります。

このような「意見が引き出す人間関係」の課題を抱える人は、
表面的なことばかりに目が行き、
自分自身がどうされているかだけが気になり、
自分の意見が通らないとか、
相手の意見ばかりが通るとか、
そんなことばかりに目が行っている傾向の人もいます。

その人の立場で物事を考えてみてください。
あなたが相手の意見に反対したくなるように、
相手もあなたの意見に反対したくなるような、
そういう意見なのではないでしょうか?

言われた意見や出てきた意見を
表面だけで捉えることは、
チームが崩壊する危険をはらんでいます。

意見を言うだけでなく、
相手の意見の背景(理由)を知っていますか?

あなたの意見が通らなくても、
利用者の皆さんが良いのであれば、
良いと思いませんか?

意見の平行線があると、
その人自身を嫌う傾向がないですか?

あなたが、あなたと違う意見を受け取った時の
行動パターンはないですか?

自分分析してみませんか?

世の中には色々な考えの人がいます。

知的障害がある人の幸せを願いつつも、
全く違う手法で、
関わろうとします。

それが当たり前のことなのです。

その違う意見のすり合わせをせずに、
この人嫌い!と思って、
それ以上深く知ろうとせず、
関係性を悪くしているのはあなた自身なのです。

相手の意見や行動の意味を聞いてみたら、
なるほどね!と思えることもたくさんあるのです。

自分から、後ろに下がらず、
相手の意見の真髄を確かめてみませんか?

中にはその人自身がどうやってよいかを困っている人だったり、
違う視点から見た時の意見だったり、
さらにその先を見越した意見の場合もあります。
また、持っている情報が違うことからの意見だったり、
利用者の皆さん衣直接聞いた意見であったりもするのです。

色々とこんな見方もあるのではないかと思えば、
あなたも自分の意見を主張するばかりではなく、
相手の意見を聞く耳ももてるといいうものです。

チームが仲たがいすることは、
意味がありません。

せっかく知り合った仲間の中で、
もう一歩踏み込んで、
相手を知っていきませんか?

知ろうとしなければ、その意見の神髄は見えてきません。

自分がこのまま人間関係に疲れ果てないためにも
何かの変化をご自身から作っていくことをお勧めします。

色々な意見を冷静に、見ていきましょう。
人手はなく、意見に目を向けていきましょう。