活動の変更を反対しますか?



事業所の活動は、様々なものがあります。

毎年同じような活動をしているわけではなく、
いずれ、この活動を見直す時がやってきます。

でも、その事業をやめると
決めるのは、至難の業です。

だれが反対するのか?

親御さんが、反対する場合が、
あるのです。

現場の職員は、
様々な活動を考え、
利用者の皆さんの反応を見ながら、
良い活動と悪い活動を随時、判断しています。

楽しんでいる活動、
自立に役立つ活動、
などなどの視点で、
それらの活動が、利用者の皆さんにとって
必要な活動かを考えているのです。

また、中には、
うまく軌道に乗らない活動や、
ものすごく職員の手を取られ、
実際に、利用者の皆さんに
手をかけられない活動や、
お金がかかりすぎて、
他の活動を圧迫しそうな活動や
用意をすることや場所の問題や
様々な施設側の理由もあります。

例えは悪いかもしれませんが、
レストランで、
メニュー開発し、
出したはいいが、
誰も注文しなかったり、
手がかかりすぎて、
全体の料理に支障が出たり、
そんな料理は、淘汰される。

そんな感じ。

私も一度、
スケートを企画したら、
ひとりも行きたがらず、
その行事はなくなりました(笑)

親御さんから見ていい企画でも、
利用者にとって良い企画かどうか。
また、職員の労務や資金も関係して、
活動は決まっていきます。

そういう視点で、
「活動」の見直しがあるのです。

さて、利用者の親御さんの反応を
見てみましょう。

親御さんの反応は、
いままでやっていたものは、
やめないでほしいと懇願される方が
多く見受けられます。

それに代わる何かを
提示したとしても、
「利用者がなれているものがいい」
ということのようです。

本当にそうなのでしょうか?

時代はどんどん変わり、
新しいものが
どんどん入ってくる世の中です。

旧態依然の活動ばかりが
良い訳でもありません。

お家にいる時の彼らと、
事業所にいる時の
彼らは違うと思ってください。
やはり、仲間同士でいる時は、
ご家族が知らない「顔」を出すものなのです。

ですから、親御さんが想像している彼らと、
活動中の彼らの姿は、
びっくりするほど違うのです。

時代の流れに沿っていくことは、
彼らの人生においても
暮らしやすさのためにも
必要なことです。

では、変化を望まない親御さんの考え通り、
利用者の皆さんは、
そんなに変化しないことを
望んでいるのかというと、
実は、そんなことはない場合も多く、
活動については、変化を楽しむ人の方が
多いと思います。
また、変化できる柔軟さを
持ち合わせています。

そうそう、担当職員が変わることも
反対する傾向有りますよね。
今、思い出しました。

それも大丈夫です。
ほとんどの方が、
すぐになれていきますよ。

そして、先ほど申し上げた
事業所側の考えもあります。

予算や時間をどのように使うのかは、
利用者の皆さんの様子を見ながら、
決めていることでしょう。

総合的に考えて、
事業所は活動内容の変更提案をしてきます。

それを、真っ向から反対するのではなく、
まず、事業所の考えや
他の利用者の様子なども聞きながら、
総合的に判断をしてみてはいかがでしょうか?

そして、よほど危険でない限り、
事業所にチャンスを与えてもいいと思います。

もちろん、万が一、不具合があったら、
その時中止にすればよいことです。

変化を楽しむくらいの気持ちで、
事業所にお任せするのも
良いのではないでしょうか?