昼休み時間の支援



昼休み時間といえば、
私の中では、一番にアクシデントが
起きやすい時間帯です。

ですから、自分としては、
一日の中での一番緊張する時間帯です。
大きな施設になればなるほど、
その傾向が顕著です。

作業や活動の時間は、
プログラム化され、
集団としての動きが、
一方に向いています。
だから、アクシデントが
少ないです。

でも、昼休み時間は、
基本自由。
利用者の皆さんは
様々な動きをなさいます。

そうなんです。
自由なのです。
「昼休み時間だから、
自由にしていていいよ」
という形にしているところも多く、
その「自由さ」が、
実は、苦手な方もいるのです。

すると、
何をしてよいかわからない。
嫌いな人が近くに来る。
静かではなくなる。

だからこそ、
いろいろなアクシデントが
絶えないのです。

ご自身で楽しみを持っていたり、
他の利用者と、
好きなことなどの話ができる人には、
「自由で好きにしていいよ!」
ということが、
すごくうれしい人もいるのです。

そういう方々は、
ご自身で、好きにできますので、
良しとして、
ご自身で、「自由」にできない方には、
どうすればよいか。

それは、個別に、
プログラムを作ることです。

これを、わからない支援者は、
「休み時間なのに、
課題を与えられていてかわいそうだ」と
思われると思いますが、
何をやるのかわからない方が、
不安なので、
「自由は辛い」と解釈してみてください。

辛さを軽減するための
プログラムですから、
その方が楽しめるものを
入れ込んでみてはいかがでしょうか?

いつもの活動場所ではなく、
別な部屋にしてもいいですし、
工夫次第で、
「リラックスしたお楽しみ」
になると思います。

その時、できるだけ、
チャレンジしてほしいのは、
自分一人でできるものです。

職員が個別で、かかりきりになることは、
非常に困難な時間帯です。
ですから、その方が一人で楽しめるものが
よいと思います。

休み時間の支援。

これがないことで、
多くの方が、
パニックになったり、
けんかをしたり、
動線でぶつかったり、
そんなことが起りやすいのです。

職員は、ご自身も食事をとったり、
トイレ介助や歯磨き支援などもあるので、
一気にいろいろなことをしなければならないですし、
もちろん職員自身の休み時間も
確保しなければなりません。

忙しい昼休みではありますが、
ひとりで、過ごすことができるように、
他職員と一緒に
アイデアを出し合いましょう!