夜寝ないと困るから眠させない?



「昨日寝てないのですけど、
今日夜眠れなくなると困るので、
寝させないでください」

そういう親御さんからのご要望は、
よくあることです。

確かに夜眠れないのは困りものですね。

こういう方って、
施設に来た瞬間から眠くなったり、
仕事中に眠くなったりしています。

そうなると、
眠くても寝させないように、
顔を洗わせたり、
立って作業をさせてみたり、
動きのある作業に変えてみたりということで、
リセットするような感じで
作業を続けてもらうところも多いかと思います。

それは、どうなんでしょう?

眠い時はやっぱり眠いでしょうし、
今寝ると夜が眠れなくなる原理のわからなさから、
支援者やご家族の意図は、
あまり理解できないかもしれません。

さて、うちの施設は、
昼休みに寝ている方もいます。
これで、仕事が集中でき、
昼以降も眠くならずに仕事が続けられていると思います。
かといって夜中に眠れないということもないですね。

これは人によるかもしれませんが、
夜中に眠むれなかった場合、
いったん寝せてしまったほうが、
後がすっきりして、仕事もはかどりますし、
その日眠むれなかったということはない方もいます。

保育園で、
年長さんのクラスの
お昼寝をやめたところがあって、
そこは、やはり、お昼寝がないことで、
夜寝るということがしっかりできているようですね。

これが大人になると事情は変わってきます。
サラリーマンなども昼休みに寝ることで、
午後もすっきり仕事ができるメリットもあるようですしね。

電車の中でも、みなさん、よく寝ていますよね。
それでも、ほとんどの方が、
夜中にきちんと眠れていると思います。

要するに疲れ取りになっているのでしょう。

子供の世界と、
大人の世界と違いますので、
眠い時に強制的に起こしている支援をしているだけでなく、
20分だけ寝てみるなど、睡眠の波に沿った
睡眠の導入をしてみてもいいのではないでしょうか?

すっきりして活動したほうが、活発に動ける分、
夜もきちんと睡眠がとれることにもなるかもしれませんので、
違った方法を試みてはいかがでしょうか?

睡眠障害になっているのであれば、それは別な話ですが、
ちょっと疲れたときなども含めて、
施設での睡眠をどう考えるかや
無理やり起こしておくことのデメリットについても、
検証してみてはいかがでしょうか?