ベテランじゃないとだめなのか?



支援職員になって、
どの職員も一度は悩みそうなことですが、
自分はベテランじゃないから、
だめだという感情がありますね。

そうすると、
利用者の皆さんに支援をする際に、
新人だからうまく行かない気もして、
先輩がうらやましくて、
自分は役に立たない気がしてしまいます。

では、本当に新人だと、
うまく行かないのでしょうか?

実はそんなことはありません。

新人だって、
利用者の皆さんを支援して、
うまく行くことも多くあります。

もちろん、ベテランさんだって、
失敗することもあります。
新人さんは知らないだけです。

新人だから失敗している
と思っているのは、
その新人さんです。

新人さん自身が、
ベテランは失敗しないと勝手に
決めつけているからです。

ベテランさんに聞いたこともないでしょうし、
全てが、うまくやっているように
見えるのでしょうね。

それに、ベテランはもし失敗しても、
おどおどもしない可能性もありますし、
うまく切り替えて、
他の方法で成功させてしまっているかも
しれません。

だから、ベテランは失敗していないと
思えるのでしょうね。

さらに、ベテランだって、
うまく行かないこともある反面、
新人だって、
うまく行くことはあるのです。

でも、もしうまくいっても、
自己評価が低くて、
失敗した気に
なってしまっているのかもしれません。

なぜなら、自分がやったことが
正しいのかどうかをわからないからです。

また、うまく行かないかどうかと
心配になるのは、
自分の様子を誰かと比べているからだけでは
ないかもしれません。
高き目標を立てすぎた結果かもしれません。

それに、先輩から、
「そんなことでは、うまく行かないよ」とでも
言われた経験があるかもしれませんね。

自分は新人で、自信もないときに、
先輩からあなたのやっていることは
違うといわれれば、
自分を否定したくなるでしょうから、
そういうことも、
関係しているかもしれません。

つまりは、新人はうまく行かないという論理で、
物事を組み立ててしまったり、
先輩たちも悪気なく言ったことの結果、
「新人はうまく行かない」となり、
その結果、
ベテランじゃないとうまく行かないんだという
論理になった可能性もあります。

ベテランだろうが新人だろうが、
今できることを、利用者のために
支援していても、
それは成功することも
失敗することもあります。

ベテランだけが成功しているように見えるのは、
あなたの気持ちがそうさせているだけですから、
その課題の渦中にとどまらず、
一つ一つ、今できる範囲で、
利用者の皆さんに向かい合いましょう。

そして、誰もが新人だったことを
自分の中に落とし込んでください。

今、ベテランでも、
新人の時があったはずです。
それを続けることで、
いつしかベテランとなったということです。

あなたはやめてはいけません。
簡単には自信にはならないかもしれませんが、
利用者の皆さんは、
あなたの評価を低くしていないはずです。

また、ベテランさんたちは、
新人に声をかける時には、
それはだめだよと助言するより、
やって難しかったら手伝うよという
エールを送りましょう。

それだけで、
新人たちは、
前を向けますよ!

ベテランも新人も今できる力でやることです。
私たちはずっと成長していくことでしょう。

私も失敗することはあります。
でも、前を向き、
利用者にとって、
もっと良い支援をしたいと思って、
より精進しようと思います。

利用者のために
支援という仕事をしたい!と思うのであれば、
自分の悪いところばかりを見ずに、
できることをするというスタンスになることです!

まだまだ始まったばかりです。
できなくて当たり前。
できてラッキー!
すこし、重荷を減らして、前に進みませんか?