部下の指導と育成



部下を何度も指導している。
でも、効果がない。

ありますよね。

私のイメージですが、
指導というと、
悪い部分を直すイメージ。
ですから、部下が悪いというイメージ。

育成っていうと、
理解していない部下に、
上司が教えるイメージ。
ですから、上司の力量によるようなイメージ。

まあ、言葉の綾ですけどね。

さて、上司と部下。
このような、
育成の現場では、
上司が一生懸命
部下に伝えていて、
その伝えていることを
上司が何度やっても、
うまくいかない
というご相談もあります。

この手のことは、
相手の思っていることと
自分の思っていることの
ギャップが原因なのです。

たとえば、
相手が、
虐待をしてるつもりがなく、
一生懸命に支援をしていると思って、
そこに、虐待だよと言っても、
人間関係がこじれるだけで、
効果はないですよね?

相手の想いと、
こちらの想いが、
同じ方向でなければ、
部下はあなたの話に関心を持ちません。

表面的に虐待があったとしても、
その裏にある想いを聞くことで、
結果的にその人が
虐待でない方向に行けば、
効果となるのです。

つまり、
怒れば、事が解決するのではないのです。

それに、指導したいと思ったからと言って、
指導ですといえば、
何か悪いことをしたかな?と身構え、
効果は半減します。

また、
あなたがやっている方法が、
部下全てに通じるわけではなく、
その人その人に焦点を当てたり、
方法がうまくいかなかったときは
部下のせいにするのではなく、
あなたがやり方を変えて、
その部下にあった育成の方法と
するべきだと思うのです。

指導となると、
どうしても、
部下に全責任が行きそうな勢いですが、
育成となれば、
育成者の力量により、
部下が力を発揮すると思うのです。

スポーツでいう、
コーチの役割のようなものです。

成績が悪く、
優勝できない場合、
コーチを変えることで、
選手の力が引き出せるようなことは
よくある話です。

あなたの側が、
自分のやり方を見直してみませんか?

その職員の強みを見つけ、
伸ばしていく。

できることを使えるようにしていく。

適材適所の場を用意する。

そのほかにも、
あなた自身がコミュニケーション力を高めましょう。

「ちゃんとやって」といっても、
そのちゃんとの意味が一緒でなかったら、
相手は、ちゃんとやっているつもりでも、
上司から見たときに、
ちゃんとやっていないことになってしまう。

やる気とか
本気とか、
一生懸命とか、
普通にとか、
そんなイメージが違う言葉でも理解されません。

具体的な言葉で、
意味合いを合わせて解釈を確認しましょう。

そして、あなたが
どんな障害者支援をしようとしているかを
語っていなければ、
彼らは道を間違えます。

あなたが追い求めている
支援の形を
伝え続けることです。

さあ、
あなたが、育成力を高めましょう。
どんな職員でも、
あなたが、その人に伝わる方法で
合わせていくことです。

それは、利用者の皆さんのためであり、
自分のためでもあります。

文句を言っていても、
愚痴を言っていても、
部下は何も変わりません。

それどころか、
職員集団があなたを
できない上司と思うだけです。

チーム作りは、
あなたがキーマンです。

もし、今の方法が
うまくいかないなあと思うようでしたら、
積極的に、
自分自身の部下との関わり方を、
変えていきましょう。