人生の主役になるための情報提供



知的障害の方が、「何かを選ぶ」ときに、
経験から選ぶことが多くみられます。

私たちが、「何かを選ぶ」ときは、
もちろん経験も大事ですが、
知らないことでしたら、
自分で情報を得ようとしますよね?

彼らは、情報をほしくない訳ではなく、
情報を得る方法を知らないことが、
経験に頼る要因だと思います。

もし、適切な情報があれば、
経験だけでなく、
その情報も頼ることができるのです。

そこで、支援者は、
「必要な情報を彼らに伝えること」か、
「情報を取るための手段を彼らに教えること」に
支援がすることになると思います。

後者の情報を取るための手段については、
かなり限られた人への支援となるとは思いますが、
この部分は、私たちの支援の一つに
入れておくべきだと思っています。

さて、前者の「必要な情報を彼らに伝えること」について
書きましょう。

どんな情報を相手に伝えるか?

それは、支援者の感情ではなく、
ご本人が選びやすいように、
わかりやすいように、
メリットデメリットを織り交ぜて、
様々な角度から見た、
それに関する情報を
伝えるべきです。

片方に偏っているというのは、
支援者がこちらを選んでほしいという
感情が入り込んでいる可能性があります。

こっちを選んでほしいなぁという感情が入ると、
選んでほしい方のいいところばかりを説明したり、
悪いところを少なくしたり、
意識していないところで、
やってしまう事になります。

それこそ、渦中に入らず、
第三者的に、情報を選び、
提供をしてください。

また、その方が選びやすいように、
絵や写真を使うことも大切な要素です。
文字にしたりも大事ですね。

選ぶための情報提供。

この支援はあなたにとって、
支援することが楽な方を選んでもらうためではなく
その方が、自分の人生の主人公になるための
支援だと思ってください。