謝っても改善しない方への支援



「わかりましたか?」
「はい!わかりました」

「だめだよ、もうやっちゃ!」
「わかった。もうやらない。ごめんなさい」

などなど、知的障害がある人と、
話していると、
支援者の質問に答えている言葉が、
もう、定型句というか、
支援者を喜ばせようと
しているのではないかというくらい、
まっとうな回答をすることがよくあります。

だいたい、悪いことと思われることをしたときに、
支援者が諭すようなことを言って、
その質問に答える時におきます。

支援者のあなたが言っていることは、
当然のことで、
言われたことを守ります!
というようなお返事。

では、このことを本当に守ろうとして
いっているのかというと、
もちろん中にはそういう人もいますけど、
その場を早く逃れたいがためにとか、
ある意味、そういうことを言っておいた方が、
支援者も喜ぶだろうなとか、
早く解放してくれるだろうなとか、
そういう思惑も、見え隠れします。

ですから、まだ、経験の浅い支援者だと、
私の言っていることを理解してくれた!
と喜んでみたりもしますけど、
案外、真実は別ものだったりしますね。

さて、どうしてこういうことが起きているのかは、
わかりませんが、
今、支援者に怒られているという解釈になると、
その場から逃げたいという心理は働くようです。

逆に言うと、いい返事をしておけば、
支援者が解放してくれるし、
怒らないでいてくれるので、
こういう言い回しになり、
解放されるので、
知的障害の皆さんは、
やり方がわかっているんですよね。

でも、この問題を解決したいわけですから、
支援者も少し頭をひねることです。

まず、彼らは怒られるのが嫌いですから、
怒っている風な話の口調などはやめましょう。

「わかった?」とか、「もうやらないよね?」
の質問は、
もし、今後やったら困るのは支援者だという
ニュアンスの質問だとお見受けします。

ここは違うのですよ。

知的障害者の人がそれをやってしまうと、
困るのは、ご自身であるという視点だけが
必要だと思うのです。

あなたが困るから、
行動を変えたほうがいいよという意味の
会話にしていただきたいのです。

そのことをすると自分が困るから、
やらないと自分の意志で
宣言していただきたいのです。

支援者に怒られるから、
やりませんという方がいますから、
それでは、自立とかけ離れます。

ご自身の意志で、
ご自身に困ったことが起きないように、
自分で、考えられるように
支援するべきです。

相手を怒ることで、
支援者が気持ちよくなる回答を
もらうことを目的とせず、
自分の意志で、
今やっていることはもうやめようと思って
自ら行動を変えていただけるように、
導入から工夫をしましょう。