自閉症支援:関わることに苦手意識がある職員へ



知的障害者施設の職員になると、
利用者の人は、
知的障害がある人ばかりではなく、
重複の障害があったり、
自閉症の人もいます。

この、自閉症利用者の支援を
苦手とする人も多くいらっしゃり、
どうやって関わってよいかもわからず、
他の知的障害がある人と同じように関わって、
うまくいかないことのイメージが大きく、
「自閉症の人は難しい」
「自閉症の人は苦手」
と思う職員も多くいます。

特に、パニックの様子が荒々しかったり、
激しかったりすると、
怖さが先にきてしまうようです。

ですから、さらに関わることを
拒否してしまう。

そんなことが、多かれ少なかれ、
どこの職場でもありませんか?

そういう意識が強い人の
イメージとして、
自分が言っていることが、
自閉症の人に伝わらないイメージがありませんか?。

知的障害の人なら、
こちら側の話しが、
伝わっていなくても、
簡単に行動や受け答えをしてくれますが、
自閉症の人は、
伝わらなかった時点で、
パニックになってしまったり、
職員から見ても
意味不明な行動をする場合、
なぜそんな行動をするのだろう
と思うからではないでしょうか?

ですから、
難しさを感じるのだと思います。
そして、一度ついた苦手意識はなかなか、
外れませんね。

さて、
一番の理由は、
コミュニケーションが取れていないからです。
その部分に、なかなか気づけないのです。

そして、コミュニケーションをとれないからと、
もっともっと近づき、
もっともっと話しかける。

知的障害がある人は、
そばにいて話しかけられるのを好む人が多い中、
自閉症の人は、その逆の人も多いことに
気づいていませんね?

だからコミュニケーションをとろうと
一生懸命話しかけ、
彼らが、イライラし始めるのです。

逆効果ですね。

彼らとのコミュニケーションの仕方の
コツを得れば、
あなたも自閉症の人を苦手と
思わなくなるのです。

ですから、まずは、苦手であることを、
施設の職員に言ってみませんか?

そして、学んだほうがよいと思いますので、
学びの希望を
職員さんにその旨を伝えましょう。

学びの機会はどんどん出ていますので
そういう機会を利用されることをお勧めしますが、
一番良い講師は、
結局、彼らなのです。

彼らが、パニックになれば、
その時、うまくコミュニケーションが
取れなかったと思えばよいと思ってください。

他の職員の支援の様子を見たり、
試してみることは、
チームとしてやっていくことですので、
どんどん職員に相談をしてみてください。

そして、
コミュニケーションというと
むずかしくとらえがちですが、
相手に合わせてみることです。

そして、
相手はどう捉えているかな?
この言い方でわかるだろうか?
このタイミングで良いのだろうか?
などなど、
と考えてみることです。

それから、視点を変えてお話しすると、
パニックになってからを
想定している人が多くいます。

パニックになるからその時どうすればよいか?が、
頭の中に充満しているようです。

パニックになるというのは、
コミュニケーションがうまくいっていない
ことが多いので、
「パニックにさせない」
を目指してみてください。

ただし、
相手の言いなりになるということでもないのです。
相手の困っていることに寄り添うイメージなのです。

これもまた、職員さんたちと、
話し合いながらスキルを身につけてみてください。

さて、苦手意識というものは、
苦手だと思っていると、
いつまでも苦手なままに
なってしまうと思います。

ちょっと、試してみようかな?
だめだったらほかの方法をやってみよう!と、
自分のほうを
変化させることができる自分でいることだと思います。

自閉症の人とのかかわりを楽しくするためには、
やはりスキルがあったほうがよいですし、
あなたの不安を取り除くこともまた必要だと思いますので、
職場の人と話をしつつ、
少しずつでよいので、
前に進むイメージで、
自閉症の人と関わっていきましょう!

できないのではないです。
やっていないだけだと思います。

もし、不安なことがありましたら、
このブログのサイトマップに
「自閉症支援」をまとめてありますので、
ご利用くださいね!

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もちろん、職場全体が、
スキルがないということでしたら、
また別途ご相談くださいね!