自閉症支援:異食への支援



土・石・画鋲・マジックのふた…

口にいれられてしまい、
あ!っと思った時には時すでに遅し!
となりますよね?

もう一度思い出してほしいのは、
行動には必ず理由があるってこと。

パニックにしても、
笑うことにしても、
もちろん、異食にしても。

取り上げるのは、
臭いものにふた。

たとえば、先ほどの方の前から、
植木鉢をなくし、
外を歩かせず、
画鋲の掲示物をやめ、
マジックを隠せば、
「異食」はなくなります。

あ~、問題解決した!
って思っているのは、その場の支援者だけですよね?

その人は、それからも生活をし、
様々な支援者が関わる中で、
何かのきっかけで、
異食は、また始まる可能性はあります。

おなかがすいていたのかな?
とか、理由を考えてみると思いますが、
そうではないような感じですよね?

たとえば、
何もすることがなくて、という原因だったり、
ストレスがかかって、
イライラしてという人もいるでしょう。
嫌な音がしたかもしれませんし、
気温が暑かったかもしれません。

とにかく、
その人が異食したその前に、
なんらかの、原因があると思いますので、
それを探ってください。

そして、その原因をなくせば、
異食はなくなるはずです。
つまり、パニックと同じです。

また、自閉症の行動ということではなく、
一般的に、氷を食べたがったりする場合は、
貧血もありますので、血液検査をしたほうがいいですね。

別な方に、
歯磨き粉を食べる人がいましたけど、
その人は、「残す」ができない人で、
なにか、捨てたいものは、おなかの中に捨てるという人でした。
歯磨き粉の他に、
ポットの中のお茶を全部飲もうとしたりもしました。

原因があるわけです。

そこで、そうしなくても大丈夫ということを、
理解いただけるような支援をしたときに、
ポットのお茶を飲まなくなりました。

歯磨き粉の支援に行けずに私が異動になってしまって、
支援は途中終了でしたけど、
この方法を使えば、
歯磨き粉も
口にせず、残しておけると思われます。

このような、行動障害の方には、
「障害」の原因がありますから、
そこを探って、改善する支援を入れることです。

また、原因も、1個や2個を考えるだけではなく、
様々な支援者で、たくさんの仮説を立て、
そのひとつひとつを改善してみてください。
そのうち、めでたくあたると思います。
目標30個くらいと思ってください。

つまり、これという原因がわかるまで、
様々な仮説を立てて実施してみることです。
解決するまで、考えて実施するということです。

注意をすれば治るものではないので、
視点を間違えずに、
支援をしていきましょう!