自閉症支援:自由は苦手


「好きなことをしていていいですよ」
「ゆっくり休んでいていいですよ」
「自由にしていていいですよ」

自閉症の人に対して、
支援者が使いがちな言葉ですね。

自由にできることは、
私たちはとてもうれしいことの一つですし、
何をしようかなぁと
思いめぐらし、
あれもやりたい、
これもやりたいと、
わくわくすることですよね!

ところが、自閉症の人は、
これが苦痛な場合もあるのです。

「好きなことって、わからない!」
「ゆっくりってどういうこと?」
「自由って何をすればいいの?」

自閉症の人たちは、
何をしている時間かを
具体的に決めてからでないと、
その時間を過ごすことが
とっても困難な場合が多いのです。

たとえば、
その人の「自由にすること」を
何個か決めてみて、
そのなかで、自分で選ぶことであれば
できる人も増えます。

「自由にしていいですよ」では、
何にもわからなかった人でも、
「この三つの中から
やりたいものを1つしていましょう」であれば、
選べて、「自由に過ごすこと」ができるということです。

「好きなことをしていていいですよ」
「ゆっくり休んでいていいですよ」
「自由にしていていいですよ」

などを使ってしまう支援者の方は、
自由にしてといいですよと許可をした自閉症の人が、
体を揺らしたりとか、
自傷をしていたりとか、
やってほしくないような行動をしているような
場面に出会ったことがありませんか?

もし、そういうことでしたら、
やることがわからず、
困った状態ということです。

ご本人やご家族と相談したうえで、
いくつかの具体的な選択肢の中から、
ご本人が選べるような支援をしましょう。