他事業所との情報共有でより良い支援をつなげる



知的障害がある人のサービスをするときに、
様々な事業所や行政も様々な部署が
関わるようになってきています。

以前は福祉事務所と施設だけだった
関係性も、
多岐にわたり、
ケア会議がなければ、
お互いが全く知らないままで、
同じ人の24時間を
支援していくことになる時、
「必要な場合は連携を取る」という
ざっくりな言い方で、
何も進展がないまま、
障害は軽減せずに、
自分の事業所だけのことにしか
関心がないようなところも
多くあると思います。

このような状態ですと、
それぞれが
それぞれのことをするだけで、
例えば、A事業所でうまくいった支援を
共有すれば
B事業所でもできることなのに、
情報が流れないために
B事業所を利用する際に
困難性が見えてしまったりすることは多くあります。

また、利用者の人も、
A事業所で言うことと
B事業所で言うことを
分ける人もいて、
情報が錯綜したり、
真逆なことを言われることで、
お互いの事業所の不信感に
なったりする場合もあります。

個人情報の保護と言うことはありますが、
できれば、ご本人にもご理解いただき、
お互いが持つ情報を
別事業所に流すことができれば、
色々な課題が解決することが
多々あります。

そこを、
「個人情報だから話せない」という
かたくなさは、
利用者の人にとってもマイナスになることもまた
考えていきたいところです。

個人情報というのは、
その人にとって不利益にならないことが
大前提ですが、
隠す事で、不利益の方が
多くあるのではないでしょうか?

ですから、利用者の人に許可を得て、
事業所同士の
情報を共有できるように
していきたいところです。

では、どうやって共有するか?

だいたいが、
相談支援事業所が
ファシリテーター役になると思いますが、
利用していない人もいますから、
情報を得たい事業所が、
中心となって、
各事業所と連絡を取り合ってください。

誰がやるのかな?
と思っているだけでどんどん時間は
たってしまいます。

このようなことは、
何か課題がないと
連絡を取らないことも多くありますが、
本来そうなってから急に集まるというより、
お互いに情報交換や様子の確認をしつつ、
課題が出ないようにすることの方が、
本来の支援といえるのです。

それぞれが、わかっている課題も
ありますでしょうから、
お互いの事業所に問い合わせたり、
何の情報を持っているかを
確認すると言うことです。

簡単に言ってしまえば、
最初は個別支援計画を持ち寄るだけでも良いのです。

ただし、この連携は、
その利用者の人がより良い生活をするためであり、
彼らを管理をするためのものでは
決してありませんので、
お間違いのないようにしてください。

他の事業所で行っていることが違う場合もあり、
それは批判をするのではなく、
なぜそうなのかと本心を知ることで、
本当のニーズもわかってきます。

どこの事業所でも、
本心がなかなか出ない場合もありますから、
様々な事業所の強みを活かして、
その人の困っていることや
ニーズ、
自立へのヒントをつかむことだと思います。

何かあってから「初めまして」ということでは、
対応が後手に回りますので、
ぜひ、お互いを知ることは
しておきたいところです。

特にアクシデントが発生した場合は、
緊急性が高く、
一気に様々な事業所で
協力し合うことも出てきますので、
普段の何もないときにこそ、
つながっておきましょう。

そして、支援が変更した時などのポイントごとに、
うちはこういう支援に変更しました
などの報告だけでもしていくことも、
また違った展開になるものです。

もともと、
利用者の人をひとつの事業所で抱え込むばかりでは、
多様なニーズにこたえられなかったり、
独りよがりになって、
間違った関わりをずっと続けることにもなりかねませんから、
あえて自分以外の事業所とも協力をしていくことで、
自分を振り返ったり、
複数の見方を展開できるメリットがあるのです。

特に放課後等デイサービスのような日々利用の場合は、
協力し合うことも多々あることでしょう。

組み合わせれば、
今までそれぞれができていた以上の
サービスが展開できることもあります。

困っていたことが一気に解決していくこともあります。
話してみなければ
相手ができることはわかりませんから、
お互いがつながることのメリットを
利用者に人に確認しつつ、
小さなことから解決をしていき、
支援をつなげてしていきましょう!

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