嫌なものに慣れさせるという人権侵害



知的障害がある人に関わらず、
人間だれしも、
好き嫌いがあります。

この好きだ嫌いだというものに対して、
支援者がよくやるのは、
嫌いなものを克服させるということ。

これを、支援だと思い込んでいる人がいますが、
これは支援ではないと断言させていただきます。

もちろん、
ご本人が、自己決定のもと、
克服したいというのであれば、
支援の一環としてとらえることが
できることもありますが、
克服したいと思わないものを
支援者の一存で、
「慣れてくれなければ困る」とか、
「慣れればいいことがあるよ」といったもの、
さらには、
「常識的に、これに慣れるのは当たり前でしょう?」
「集団生活の中で、このことに慣れてもらわなければ、
みんなの迷惑になる」
「これを嫌いな人は、あなただけだよ」といった意味合いで、
ご本人が嫌と思っていることを
日常の中で、
経験させるということを
支援者はしがちなのです。

そして、そういうことをすることが、
ご本人の為だと思ったり、
自分は良い支援をしていると
勘違いしているようなのです。

本当に良い支援なのか、
確認のために、
あなたが自分のことを
振り返ってみましょう。

1.あなたには嫌いなものはありますか?

食べ物
虫・動物
雰囲気


他者の性格
生活リズム
ホラー

気温 など

色々な場面で、
自分が好きだ、嫌いだと感じるものがあります。

その嫌いなもので、
他人は好きなだと
聞いたことがあるものを
思い浮かべ、
他人が好きだから、
自分もこれを好きになろうと
思っていますか?

例えば、
私は、お肉が嫌いです。
全く食べない訳ではありませんが、
好んで食べようともしませんし、
今から好きになろうとも思っていません。

2.あなたは嫌いなものを克服しようと思うか?

あなたが嫌いなものを
克服しようと思いますか?
そのものを好きにならなければ
困るのであれば別ですが、
困ってもいないのではないでしょうか?

私の場合、
人がお肉を好きだというのはよく知っています。
焼肉屋や飲み会の席で、
肉が出ますが、みんなが食べているから、
食べようとも思いませんし、
できれば私に気がねぜず、
皆さんでお肉を食べてほしいと思います。
ただおいしそうだなあと思えば
食べることもあります。
慣れようとは思いませんし、
お肉が大好きな人を
うらやましいとも思いません。
もちろん、お肉を食べないことで、
困ってもいません。

3.もし、あなたが強制的に嫌いなものを慣れるように言われたら?

嫌いなものは嫌いで、
慣れた方が良いと自分で思っていないことを、
「慣れたほうが良い」といわれても、
拒否できるものであれば、
拒否するのではないでしょうか?

私であれば、
慣れたいとも思いませんし、
それでも肉を食べろと
強要されるような印象になるでしょうし、
そういうことを強要する人は
嫌いになるかもしれませんし、
職微衷にストレスを感じるでしょう。

食べ続ければ慣れるとも思えませんし、
できれば逃げ出したいと思います。

というのは、
小学校の時に
嫌いな肉を残すことができず、
必死でいやいやながら食べました。

もし「残していいよ」と
言ってくれる先生だったら
どんなに良かったことでしょうか。

その時の記憶は、いまだに残っています。

その後も、
嫌いなものを食べなければならずに食べた経験は、
よく覚えています。

いかがでしょうか?
3つの視点で、
自分であればと捉えたあとで、
もういちど、知的障害がある人の
ことを考えてみましょう。

先ほども書きましたように、
その方が、
克服したいといった場合は、
支援を入れることになるかもしれません。
でも、絶対に支援を入れるとは
言い切れないのです。

なぜ克服したいと
思っているかが、問われるところです。
支援者に言われて、ということであれば、
「克服したい」といっているのが
本心なのかを
確認しないとなりません。

支援者が言ったから
言うとおりにしなければならないと
いうような場合は、再度確認ですね。
自ら克服したいというのとは、
明らかに理由づけが違いますので。

そして、ご自身は、
避けて通っているきらいなものを
知的障害がある人には、
嫌いなものになれることを強要しているのは、
どう思われますか?

続けてよいことですか?

私は続けなくてよいと思います。
もちろん、命に係わるなどのことであれば
ケースバイケースで考えなければなりませんが。

一般論でいえば、
嫌いなものには、
何年つきあおうが慣れません。

さらに、あなたが
強要している場合は、
人権侵害を疑うべきですし、
精神的虐待を疑うべきです。

支援ではない。
そういう視点からあなたのしていることを
再確認していきましょう。

このままでよいですか?

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