自閉症支援:給食を食べない人の支援



給食でパンが出ると、食べない利用者の方。
家では食べるのに、給食だと食べないのです。

ですから、どうして食べないのか?

おなかすいちゃうよ?
など、いろいろ言ってみたり探っても、
わからない状態でしたが、
ある日、同じようなシーンで、
理由を聞いていたら、
「パンはおやつです!」
というのです。

なるほどと思い、

「おやつは何時に食べますか?」

と聞いたら、

「2時です!」

2時かぁ。
給食の提供は、
作ってから2時間以内。
ぎりぎり。

でも、2時に「おやつを食べる」スケジュールを入れたら、
作業中ですけど、2時に食堂にやってきて、
給食(その方にとってはおやつ)を食べました。

なんで、パンを施設だと食べないのか?
と探っていった結果は、
自分の中の決め事。

でも、こだわりを変更できる素質は持ちながらも、
ご自身での変更が難しかったようです。

どうやっていいかが、
わからなかったかもしれません。

大好きなものですし、
食べたかったでしょうね。
でも、2時にしか食べないものと決めていたので
我慢していたのでしょう。

じゃあ、どんな支援を入れたのか?

実は、これは、だいぶ前のお話しなので、
そのあとどんな支援をしたか、
覚えていないのですが、
それ以降、パン食も給食の時間に食べていたよう思います。

ですから、今だったらこういう支援をいれるという
提案を書きましょう。

施設のパンは、12時に食べるという
スケジュールを提示します。
それを、献立表の中に入れ込むこともできます。

どんなタイミングか。
それは、その方が、決める前にいれます。
ですから、月に1度配る献立表に
書き込むのは有効な手段です。
この時、その方だけに配布すればいいのです。
他の方とは違うものにしてもOKです。

もちろん、その日のスケジュール提示の際にも、
することを提示します。

14時に、その方だけ給食ということではなく、
いつも通り食べられるための支援です。

また、このパンは施設では主食であり、
おやつの部類ではなく、
ここでは、ご飯の部類という理解を
得ていただく支援かもしれません。

もちろん、その方だけにご飯を提供する支援も
あるかもしれませんが、
パンが嫌いなわけでもないので、
この場合は、パンが食べられる方がいいでしょうね。

何か決め事をしている場合、
その理由を理解したうえで、
提案をするという方法になります。

食べない人は、苦手な食材とか、
おなかがいっぱいという理由だけでは
ない場合があります。

お茶碗からおにぎりにしたら食べられた人もいます。
ですから、形状変更の方が良い人もいるでしょう。

そうそう、食堂に人が多くて食べられない人もいましたよ。
その時は時間を少しずらして、静かさを提供ですよね。

「何で食べないのか」は理由を探ってください。
そのうえでの支援をすることになるので、
理由は大事です。

「食べない理由」は何ですか?
その理由を理解して、
その人が、安心して食べられるための支援を考えましょう。

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