学校が夏休みに入りました。
特別支援学校の卒業後を
お考えになる時期の方もいらっしゃると思います。
どんなところにわが子が入るのか、
何もわからないと思っているご家族の皆さま!
この機会に、施設見学をなさってはいかがでしょうか?
夏休みは、絶好のチャンスなのです。
それに、やはり、お子さんに施設を見てもらって、
興味がある施設に進路を決めてほしいとも思うのです。
私自身、
働ける人には、働いてほしいと思っています。
ですから、まず働くことを
想定した場所を見ていただきたいですし、
どうしても働く事より
優先するべきことがある人は、
働く以外の活動が
充実している施設を選んでほしいのです。
そのためには、どこでもいいのではなく、
お子さんにあった施設を、
お子さんと一緒に探してほしいのです。
興味を持ったり、
行くまでの距離や交通機関の相性も見て欲しいですね。
そこの職員との相性を見る人もいますが、
職員は異動や退職もありますので、
あまりそこに固執しないことをお勧めします。
でも、その法人の考え方は、知っておくとよいでしょう。
お子さんが、できるだけ長く付き合える施設というのが
ポイントになることでしょう。
私たちが職業を選ぶ時と一緒です。
私たちの場合は、
どこでもいいわけではなかったですよね?
しかも自分の意志で決めた人が大半だと思います。
ですから、施設もそうなのです。
お子さんの気持ちを大切にしてほしいと思います。
さて、夏休みに、施設を見に行ってほしいというのは、
学校が休みだからです。
見学の仕方は、いたって簡単。
施設に電話をして、お子さんの所属している学校を言って、
見学させてくださいとお願いするだけ。
その前に行ける日をいくつか選んでおきましょう。
また、施設にも都合がありますので、
早めの連絡をお願いします。
遅くても1週間くらい前に予約しましょう。
必ず、いくつかの施設を見ることです。
そして、メリットデメリットをつかみましょう。
高等部1年生くらいから、行ってもよいと思っています。
3年かけて、いろいろ見て回ったり、
再度行くこともありです。
そして、質問もしていきましょう。
これは、他の施設とも比較できるように、
共通項目で、質問を考えるのもよいと思います。
また、どの施設がよかったのか、
わからなくなることもあると思いますので、
作業の写真や建物の写真など
撮らせていただけるとよいですね。
そういう資料をあとでお子さんと見ながら、
振り返りもできると思います。
このような、ただ単に見るというだけの試みではなく、
積極的に進路を考えるための
資料作りと捉えてみましょう。
親が決めるのではなく、
ご本人が決めるための
見学です。
ですから、親が、お子さんの感情をコントロールせず、
お子さんの気持ちを確かめつつ、
淡々と見学をしたほうがよいです。
お子さんにとって、
全く未知の世界があるかもしれませんから、
あわてず、ていねいに進めたいところです。
特に作業は、やらせていただけるのでしたら、
ちょっと体験させていただくとか、
その作業がどんな部分に行かされるのか、
インターネットを使うなどして、
考えることができやすくなる工夫を
盛り込んでみてもよいですね。
最近の傾向として、
最終的にどこかに入らなければならないと
焦って決めていることが多く見受けられますので、
ぜひ、高等部3年になる前から、
様々な施設の見学を始めていきましょう!