改善の1歩目



職場の改善をしたいときに、
色々な不具合を見つけても、
どこから手を付けてよいのかもわからないとか、
みんなの意見をまとめるのが
できないとか、
そういったことで、
不具合の改善が進まない事業所も多いと思います。

理想の姿を
全て改善した完璧なところに持って行き、
あれもこれもが同時に改善されることを望み、
一気にうまく行くと思いがちですが、
始めるのであれば、
やはり、できるところから始めることです。

そして、
気負いせず、
がんばりすぎなくても、
時間をかけなくても、
人数が多くなくても、
簡単にできることから始めることです。

ですが、皆さん始めようとすることの多くが、
「○○プロジェクト」といいたくなるくらい、
壮大で、役割がきちっと決まっていて、
やるタイミングも
日にちも決まっているような
大がかりなものになりがちです。

そうなると話し合いも
何度も何度もしている状態になり、
結局は時間もかかって、
できないことが
多いのではないでしょうか?

形が決まらないとできないなど、
改善に大きな試練を感じてみたりすることは、
逆効果です。

できることをできる範囲ですることです。

なぜなら、
日常の業務をしつつ、
改善もするからです。
いつも以上の労力も知恵も時間も
使うことになります。

がんばればできると勘違いしているようですが、
がんばらないとできないことは、
日常の業務を通常通りにしながら
改善していくことになり、
大きな負荷がかかると思ってください。

例えば、書式も
全部を直すのではなく、
その書式の無駄だけ省くとか。

部屋の片づけも、
1時間だけやってみるとか。

そういった、
スモールステップを積み重ねていくことです。

また、たたき台のように、
誰かがアイデアをだし、
とりあえずやってみる。

このように、第一段階として、
とりあえずやってみるという感覚を
もっと導入するべきなのです。

一度で、
完璧な改善を目指してしまうから、
何も始められないのです。

今の不具合を
ちょっとでも改善できたのであれば、
良いと思うのです。

それを、
繰り返し繰り返し、
少しずつ良くしていくのです。

さらに、
ものすごく大きな課題を
まず取り組むのではなく、
全く別な所から
取り組んでみると、
その大きな課題の方向にも
行きつくこともあることを知っていましたか?

これは、意外だと思うのですが、
例えば、書式を変えた。
そのことで、書類を書くのがやりやすくなり、
時間短縮になることで、
片づけができる時間が増え、
部屋も片付いたといった具合に、
相乗効果というか、
全く違う行動の変化が
次の変化も起こすことになるのです。

ですから、
どんな効果があるか
わからないにしろ、
できる力で、
できることから改善してみませんか?

おもしろいくらい、
色々なことが改善できるのです。

願ってもいない効果も表れます。

これは、
自分から変わることで
相手が変わるというものに
似ていると思うのです。

相手を最初から変えようとすることは
大きな壁に向かうようなもの。

それに引き替え、
自分が変わることは、
自分ができること。

自分ができることをすることで、
自分の変化によって、
相手が変わっていくのは、
「変わった自分」に接してもらうからです。

それと一緒で、
何かを少し変化させることで、
別なものが動き出します。

できることから、
少しずつ始めることです。

まずは小さなこと。
できる人が、
やってみることです。

そして、
そのうち、
大きな変化に
結びつくことのイメージを
最初に
手に入れましょう。

変化させてだめなら、
やり直せばよいだけです。

小さい部分だからこそ、やり直しも簡単です。

簡単に、
始められることから、
どんどん改善していきませんか?

改善の1歩目を楽しみましょう!

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