時には積極介入で支援をするべき



知的障害がある人の
自己決定や
自己選択といったことを
進めていきたいと思いつつも、
まだそのこと自体にも慣れていない状況であったり、
長年、自分で決めてこなかった習慣があり、
自ら、自己選択・自己決定ができにくい人がいます。

そして、そのあとに実行と続く場合も、
ひとりではやはりできないこともあるようです。

日々の支援の中で、
支援者から機会を作り、
練習を重ね、
自己選択・自己決定、そして、実行が
できるようになったとしても、
いざ、自分一人だけで、
何かを選択・決定し、
そして実行というシーンがあった時に、
できるかというと、
できないこともあるのです。

例えば、
人生の大きなことを決めることや生活に
支障があるようなこともあります。

確認すると、
「自分でできます」という人もいます。

特に何かの法的な手続きの書類や
一人暮らしの中で起きる契約なども
できるできるといいつつ、
できないで時間がたち過ぎたりすると、
半年・1年などと言う時間は
あっという間に過ぎてしまいます。

例えば、
病院に行くのに
「ひとりで行きます」といって
行っていなかった事例や
年金申請ができていないなど、
こういう状態が続いた先を
予測できないために、
今やらなければならない順序立てが
できないこともあります。

仕事を休むことが出来れば、
手続きなどができるのですが、
そうすると収入が減ってしまうので、
仕事を選んでしまい、
後々に支障が出たりもします。

やっていないのは、
やり方がわからないのではなく、
やる日が決められなかったり、
やる意味がわからないこともあることでしょう。

そういった場合は、
やはり、
支援者が積極的に関わる、
支援が必要な状態だと思うことです。

ご本人ができるといったから、
自立していると思われがちですが、
そのさまざまな部分を
小さく分別していくと、
ある時点で、
つまづきがみられるのです。

そういった場合は、
ご本人に任せきりにせず、
確認をしたり、
見守るということからでも、
積極的な介入をしましょう。

時には、
代わりにすることもあるでしょうし、
相手があるようなことの場合は、
相手に確認をすることもあると思います。

どこに、
支援が必要なのかを見極めること。

放任ではなく、
関わることです。

関わることで、
ひとりでできることや
自己選択・自己決定、
そして、
実行ということが
できるきっかけになることもあるでしょう。

あなたは、
支援者です。
あなたが関わっている人が、
困っていないように見受けられるのは、
将来のイメージがわかないからではないでしょうか?

将来を見た時に
必要な支援を思い描けるのは、あなたのほうです。

道筋を作ることが必要な場合もありますし、
何が一人でできるのかを
確認することも
必要な支援であると、
肝に銘じ、解決を図りましょう。

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