親としては、
知的障害があるお子さんのことが、
どうしても心配で、
気になって・・・
他の子と比べ、
できないことだらけ
なのではないかと思ったり、
困ったことがあったら、
かわいそうと思ったり、
家の中をぐちゃぐちゃに
されたらどうしようとか、
一人でさせて、
時間がかかったらいやだなとか
様々なことを思いますよね。
様々な想いから、
親がやってしまったほうが
良いという気持ちが
生まれる場合があります。
本当は、子供にさせたくても、
「事情」があるから、
仕方ないと思うようにも
なってしまいます。
段々年齢が上がってきても、
もう、親がするのが当たり前となると、
代わりに親がしていることに
苦痛も感じなくなると思います。
そうなってしまうと、
子供が大人になっても、
できないことばかりに
なっていますよね?
そうすると、
さらに親は「子離れ」が
できなくなってしまうのです。
子供が例えば50歳になり、
親が80歳になっても、
親が何でもやってあげる状態は続きます。
一生一緒にいるからという気持ちもあるでしょうし、
さらには、
この子には私が必要と思うからです。
自分という存在が、
子供のために必要と思ってしまう。
考えにくいかもしれませんが、
それが現実です。
確かに親がやってあげることで、
子供の「今」困っていることを
取り除くことはできます。
でも、子どもの本来持つ力は
伸びないですし、
将来、一人になった時に、
困ったことを解決できなくなります。
そのようなことは、
理想として、わかっている
という方も多いでしょう。
それくらい、
お子さんと接している中で
様々なご苦労があると思います。
それは障害があるがゆえのことです。
だからこそ、あえて言わせてください。
子供に何でもやってあげている時間を、
別な角度で使うことは
できないでしょうか?
「子供が自分でやろうとする時間のため工夫」とか、
「困っていることを解決するための
SOSの出し方を教える時間」とか、
「できる事をもっと
簡単にできるようにするための工夫」とか・・・
困ったことがあったら
代わりにやってあげるのではなく、
お子さんが、困ったことを
解決することを
教える時間にしてほしいのです。
いかがでしょう?
どうやったらよいかが
わからない方もいるでしょう。
でも、将来、あなたが80歳を越した時に
子供の面倒を見続けることを
想像してほしいのです。
そこで、提案は「お手伝い」です。
お手伝いは、様々な成長の場面になります。
最初は、大変だと思います。
親御さんの手間を煩わせるかもしれません。
でも、楽しんでお手伝いをしてくれたら、
できることも増えていくし、
子離れしやすくなります。
することは、
何でもいいじゃないですか?
お子さんができることで、
興味を持ったことから進めてみましょう。
ひとりでできることが増えれば、
自立にも近づくわけです。
遠い将来を思い描くために、
小さなことから、
子離れできる機会を
たくさん作っていきましょう。
子離れは、
お子さんに任せる瞬間の多さだと思うのです。
もしかしたら
「親離れ」の方が先かもしれませんよ。
ぜひぜひ、
「子離れ」を先にしましょうね!