知的障害がある人の支援者は、
基本的に良い人が多いと思います。
相手のことを考えようと
する人も多いですね。
中には、自分のことを差し置いて、
人に尽くす人もいます。
だからこそ、反面で出てくるのが、
「人間関係」です。
相手に傷つけないようにと
考えるからこそ出てくると
いっても過言ではないですね。
障害者支援業界に限らずですが、
職場を辞める第一位の原因が、
人間関係なのです。
そして、障害者支援現場だけでいえば、
虐待がなくならないのも、
人間関係から来ている部分が
多くみられるのです。
職員とうまくやりたい。
そう思うと、
NOといえない自分の気質が
原因となってきます。
NOと言えないために、
嫌なことに付き合ってみたり、
虐待があっても、
それを否定できない状態です。
職員同士うまくやりたいのですよね?
うまくやりたいから、
相手の言動に
NOと言えないということは
おかしいと思いませんか?
よく考えてみてください。
じっくりと考えることです。
相手の言動が
自分に合わない時点で、
もう、うまくいってないのです。
それを取り繕うほうが、
うまくいかないのです。
結果、あなたが嫌になって
辞めるだけのこと。
ならば、なぜその人と
うまくやろうと
取り繕うのでしょうか?
どうせ、うまくいっていないのです。
それに、このままなら、
あなたはこの職場を辞めたいと
思う確率のほうが高いのですから、
あなた自身が、相手に合わせるより
あなたの考えを言うことです。
実は、あなたにはわからないでしょうけど、
あなたの考えを伝えることで、
相手も変わる可能性があるのです。
それに、もしかしたら、
あなたが、相手を誤解しているだけなのかも
しれないわけです。
つまり、
相手に合わせている感覚でいることの
つらさや、
相手に合わせていると思っての、
勘違いなど、
そのようなことは、
あなたが発信しなければ、
わからないことです。
あなたが受け取っている不具合を、
このままにしてよいのか、
それとも、
あなたから変化をして、
相手に接することで。
あなたにとって、
よりよい職場にしていくか、
なのです。
それは、相手と本当に接し、
意見を交換しなければ出てきません。
嫌なものには、
断れることが大切です。
まだ、そういうスキルが、
ないのかもしれません。
であるのなら、
どうしても嫌なものから断ることです。
まず、そこから。
断ることになれていきましょう。
それは、NOと言える自分を作る練習です。
たとえば、
「職場の帰りに飲みに行こう!」
それが嫌なら断ることです。
「これおいしいよ」と言われて、
好きではないものは、断ることです。
そういうことをしていくことで、
この人は、○○が嫌いな人という認識になり、
相手からの強要はなくなります。
だからと言って、
あなたとの関係性が悪くならないはずです。
そして、質問も有効です。
「何でそれをしているのですか?」
特に虐待案件の時などは有効です。
否定ではなく、聞くことです。
そうすることで相手は、
考えるスタンスができます。
それは、変化となります。
あなたは相手の度量を
誤解しているのかもしれません。
最初に言いましたように、
障害者支援をしている人は、
基本良い人が多いですし、
仲間と協調する人が多いのです。
ですから、
あなたがNOと言っても、
あなたに合わせようとしてくれる
可能性も大きいのです。
意外かもしれませんが
そういう人たちが集まっているのですから、
理にかなってませんか?
どうせだめな人間関係なら、
固執せず、
違ったアクションをかけることです。
びっくりするくらい、
良い方向に行くことも多々あります。
相手の思い通りになって、
苦しむくらいなら、
違った方向へ
一歩踏み出すことです。
そして、NOと言えたことでの
変化をつかむことです。
この変化は、
思った以上に良い変化となります。
事業所自体も、
よい方向に動くでしょう。
利用者にとっても
より良き事業所になるために、
今までと違う方向で、
人間関係を作ってみましょう!