知的障害や自閉症の彼らが、
生活や仕事をする中で、
確かにできないことも多くありますが、
きらりと光る「彼らにできること」があります。
そのきらりと光っているものに
私たち支援者は気づいているでしょうか?
どうしても、支援者は、
できない部分に目が行き、
支援する部分を探しているので、
彼らができることや
得意なことに視点を向けるのが苦手かもしれません。
でも、私たちが支援するのは、
自立のためです。
で、あるならば、
彼らがどんなことができ、
どんなことが得意で、
どんなことなら継続していて、
どんなことなら苦労なくやれているか?
という部分を気にかける必要があります。
できる部分は
不安もなくできるでしょうし、
できることを続けていくことで、
今までできなかったことが
出来るようになることもあります。
ですから、
できることは、
やっていただくことです。
できないことばかりに焦点を当て、
できるようにするためにと、
叱咤激励のごとく訓練的にしてしまうと、
やはり、できないことへの違和感からか、
嫌な感情や他の課題が出てきたりしてしまいます。
自分たちもそうですよね?
できないことばかりに
日々を費やされては、
力も出せず、
つまらなくなると思うのです。
だからこそ、
できるところに目を向け、
日々を送っていただくことなのです。
さて、その、できることは、
一人一人違いますね。
その中でも、
きらりと光る部分というのは、
その人の強みとなります。
その強みの部分が、
その人の仕事に活かされることもあります。
例えば、絵が得意な人などは、
すでに、様々なプロデュースが入り、
いろいろな商品になったり、
お店に飾られたりしていますし、
個展を開いたり、
本になったりしている人もいます。
かわいい文字を書くからと、
名刺の文字として
採用されたりもしていますね。
また、○○さんが作ったパンという名称で、
売られているパンだとか、
「○○さんが作った」というコンセプトで、
その人独自の芸術性や商品の良さで、
物が売れる場合もあります。
もちろん、
お家の中でやっている、
お米をとぐことなら上手にできて、
他の家族がやるより、
おいしいご飯ができるとか、
そういうことです。
このできることや、
できることが社会に役立つなど、
ご本人には、わかりにくいことなので、
やはり、支援者が
そこに気づき、
活かせる視点を持ってるか?は、
大事なことなのではないでしょうか?
つまりは、
プロデュースできる力が
あるかという観点だと思うのです。
だからこそ、様々な支援をしている中で、
できることに目を向けることなのです。
それは、施設として
やっていないことかもしれません。
でも、その人ができることを
認めつつ、
やる環境を整えることも、
私たち支援者のすることではないでしょうか?
できることを伸ばすという観点を持って行く。
そこは強みを活かすことになります。
あなたのそばにいる
知的障害がある人が、
それぞれに、今以上に光る部分を
見つけ出された場合、
非常に大きな可能性や発展性を
感じることです。
そのスキルを活かすために、
支援者は何をすればよいのかを
考えることです。
支援者という視点は、
できない部分に目を向ける。
そして、プロデュースという視点で、
できる部分を、さらに支援をしていく。
どちらも、
彼らの人生が自立に向かう方向性の中で、
私たちの力が、試される部分だと思います。