適材適所の進路になるように



特別支援学校高等部を卒業したら、
就職をするか、
施設に入るか、
そういう進路にすることが多い
知的障害の生徒たち。

日本の社会の中では、
大学を卒業する22歳になっても、
何がやりたいか、
何ができるかわからないといった
学生が増えている中で、
18歳でどこに行くかを
決めなければならないご本人も
親御さんも、
時間が少ないですよね。

実際は、
どこに進路を進めるにしても、
通えるかどうかとか、
障害程度という理由になりがちですが、
本来は、ご本人は何がしたいの?
何ができるの?を
進路の理由の最初に
持って行きたいと思うのです。

そのためには、親御さんや学校の先生には、
その子の適材適所を見抜いてほしいですし、
だからこそ、
さまざまな経験値を
あげてほしいと思うのです。

もちろん、18歳を過ぎてから、
入ってきた支援施設としては、
本当に「ここ」での活動や作業がよいのかを
やはり考えていきたいものです。

もし間違って「ここ」に来ているようだったら、
進路の変更をするべきです。

間違って、嫌な環境に置きながら、
ずっと、「ここ」にいるべきではないですね。
でも、ずっと、
それこそ一生というくらいずっと、
「ここ」にいる方が多いのです。

18歳で入った施設から、
どこに変わることもなく、
70歳までいるとしたら、
人生の50年以上を
同じところで過ごす人もいるのです。

やりたくない活動や作業に合わせ、
なんで「ここ」に来たのかも
わからない。
他には空きがなかったから、
などということでしたら
論外ですしね。

そんなつまらない人生にするべきではないのです。

人に決められた進路にならないように
ご本人も意見ができるような
情報もほしいところです。

何がやりたい?
何ならできそう?

そして、もし、そこに納得がいかない状態で、
入ったとしても、
別なところを選べる自由があることもまた、
視野に入れておくことです。

高等部の3年間は時間がなさすぎますから、
とりあえず、一旦入ってしまった後に、
ゆっくり将来を見据えて、
進路を選ぶことをしても良いのです。

そのためにも、
自分がここで良いのか、
それとも他に移りたいのか、
そこもまた考えられる人になってほしいと思うのです。

人ひとりの人生、
ご本人も
周りの大人も、
どんな風に過ごしたいと思っているのか、
どんな風に力を発揮できる場所なのか、

何がやりたい?
何ならできる?

そういう質問を投げかけ、
選ぶこともしてみてください。

小さいころから経験値をあげる。
そして、その気持ちが言える。

また、周りの大人は、
その子の適材適所を
イメージできる。
そして、彼らの考えていることや
持っている力を引き出せる。

そういう支援者でいてください。

子どもだからと、
大人が道を作りすぎてもいけません。

確認しつつ、
情報を流しつつ、
ご本人の進路を決めるとともに、
そういうことを
ご自身がわかるように、
小さいころから
経験値を増やす関わりで、
その子の「強み」を
引き出していきましょう!

そして、将来、進路変更もありなんだと
そういう気持ちで行き先も選んでいきましょう。

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