障害者虐待:支援者の間違った関わりをなくすために



他の支援者が、
ご本人にとって嫌な支援や、
また、人権侵害となるような
関わりをしているようなとき、
あなたなら、どうしていますか?

その支援者がやっていることを
変えようとするかと思いますが、
その支援者は、
間違ったことをしていない感覚ですので、
こちら側が言っても、
なかなか、そのやり方を変えようと
しない場合があります。

また、知的障害がある人の支援をしつつ、
まわりの同意が取れない場合、
自分がやっていることへの反対意見となり、
自分自身の気持ちが後ろ向きになるような
嫌な感覚が残る場合があります。

そんな時は、
何でわかってくれないのか?
とか、
あの人は嫌いだとか、
そういう感覚にもなることでしょう。

ましてや、虐待をしている場合、
ご自身の無力感につながって
しまうかもしれませんね。

私にも、過去にそういう場面があり、
話してもわからない相手に、
どのようにすればよいかと考えて
実践し、虐待をなくしたことがあるので、
一例になるかとも思いますので、
書かせていただきます。

そのまえに、
虐待は、
知的障害がある方の中でも、
特に自閉症の行動障害がある人に対して、
されることが多くあります。

中には死亡事故もありました。

こういった行動障害の人には、
支援の仕方がわからず、
行動障害の人がしている行動そのものが、
荒々しい場合もあるため、
支援者は、
彼らが悪いことをしているという
認識になり、
暴力的な関わりをする必要があると
思ってしまうのです。

そういう暴力的な関わりは、
虐待行為ですので、
改善するときに、
その関わりをしている支援者のほうではなく、
障害がある人に関わる方法です。

簡単に言えば、
虐待をされているご本人に、
的確な支援が入れば、
彼らが行動障害を起こすことはない
というスタンスを持ってください。

そのうえで、
行動障害につながらない支援の仕方を
あなたがすることです。

たとえば、叩くという関わりで、
支援がうまく見えているかのように
彼らの行動が止まるので、
叩く人は、叩き続けているのです。

でも、叩く以外のことで、
その不適切とされる行動がなくなれば、
叩かなくても良いことになるのです。

叩きたいわけでもなく、
でも叩くしかないと思って、
関わることが虐待であれば、
別な方法の提案が、
虐待をなくす近道なのです。

ですから、
自閉症の方の行動が、
落ち着き、
荒々しい行動にならないような、
そんな支援を入れればよいのです。

過去に関わった事例としては、
帰る時間になっても、
こだわる事をつづけ、
注意しても
帰らない利用者に対して
虐待をしていた職員がいましたが、
定時に帰るような支援を入れたことで、
その職員から虐待を受けることはなくなりました。

あなた自身が、
その自閉症の行動障害がある方に対して、
なぜ、この行動をしているのだろう?
と考え、
そこに困っていることを見つけ出し、
解決をすることです。
それが、行動障害をなくすのです。

行動障害がなくなれば、
虐待を受ける率は低くなります。

虐待をしている職員に、
あなたが間違っているから変わるように
と話したところで、
変わりようがないのであれば、
あきらめるのではなく、
あなたが、虐待を受けている人の行動に
変化をもたらす支援をすることです。

言葉で言っても、わからない支援者は、
多々います。

あなたが、正しい支援をし、
自閉症の方の困っている部分を減らすことです。
つまり、結果を出すことです。
結果を出すことで、周りの支援者からの信用ができるので、
まわりの支援者の支援の仕方が
変わってくることにつながるのです。

虐待をしている職員の中には、
良かれと思ってやっている人が多くいます。
ですから、その職員を助けるためにも、
あなたから、より良い支援スキルを
身につけることが先決です。

必ず、答えはあります。
行動障害の方は、
行動する部分に様々な障害を抱える人です。
ですから、
あなたは障害を減らすために
支援をしてみてください。

学びましょう!
スキルアップをしていきましょう。
結果を導きましょう!
そして、虐待をなくしましょう!

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