知的障害や自閉症の人たちに接していて、
彼らの人生に
大いに影響があるのは
支援者と呼ばれる
私たちの言動です。
私たちが、彼らの人生を
左右することもしかねない、
それくらい影響することもあります。
だからこそ、
自分自身を今以上に
もっとよい支援が
展開できるようになりたいと、
向上心を持って
支援力をあげたいと思って、
このブログをお読みの方も
いらっしゃることでしょう。
どんな支援をすることが、
その人にとって良いのかを
その場を流れている状況の中で
決めることは良いとは思いません。
その人の人生の中の
一部の今だけではなく、
それが将来にわたり、
どんな影響に発展するかを
考える余裕があるべきですし、
考えたほうがよりよいのです。
例えば、
今を楽しむだけであれば、
毎日ジュースを買うでよいですが、
健康なども考えると、
それが果たしてよいのかどうかまでも、
考えることは大事なのです。
今、始めることは、
長きにわたり、
影響を及ぼすことにもなります。
何が適切なのだろう?
どうすればよいのだろう?
今していることで、
間違っていないのだろうか?
だからこそ、
個別支援計画が
大事になってくるのです。
そして、それを作るための
様々な意見や
様々な事例も参考になります。
ニーズは何だろう?
将来はどんな生活をしたいのだろう?
そのために、
今からどんな支援をしたらよいだろう?
こういった組み立てができるのが、
個別支援計画ですから、
自分のやっていることが、
この利用者の人生にとって、
大事なのかを
決める指針となるためにも、
個別支援計画を
もっと活用するべきだと思うのです。
もちろん、自分だけの意見ではなく、
ご本人に伺うのはもちろんのこと、
ご本人もご自分の意見を
出せる人ばかりではないですから、
日々の関わりの中で、
得られた情報も盛り込むべきですし、
他の人の意見や他の人の事例からも
イメージすることも必要です。
大枠が決まれば、
日々のかかわり方も変わってきます。
例えば、
今まで職員がしていたことでも、
利用者の人ができるようにと、
支援の工夫を
していくべきものもありますし、
ご本人がしたいと言っても、
すぐに、うのみにせず、
本当にやりたいことなのか、
それとも、職員の手前、
言っているだけなのかを
確かめることもできます。
例えば、
計算ができないから、
算数のドリルをしたいと
ご本人が言っているような場合、
計算の勉強をすることより、
電卓の使い方を覚えるほうが
その人の人生に
役立つこともあるのです。
ご本人は、
「計算ができない=ドリル」しか
思い浮かばない場合もありますから、
別な方法があると
お伝えすることもできますね。
このように、
私たちは、その人の人生を
総合的に見たり、
他の方で計算機で
うまくいった方などの
事例も見たり、
その人が本当に
それを続けられる人かどうかも
考えてみて、
今支援を始めるのです。
その人にとって、
不要なものは省きます。
将来をどんな生活にするのかを
様々な角度で、検証し、
その人にとって必要な支援を
シンプルに行うことです。
あれもこれもと
欲張らず。
そう考えたときに、
私たちは常に、
自分を高めていくことで、
様々な人生の
様々なシーンを
今以上によい支援で
関わりたいと思える支援者で
ありたいと思いませんか?
だからこそ、
彼らが見せてくれる日常で、
私たちは学び、
一つ一つの事例を通して、
次の人生も考える。
ひとりひとりは、
同じではないので参考にしつつ、
こんな支援ができるのではないかと
思いめぐらせる。
自分の支援ずみの経験は、
大いに使えるはずです。
仲間がいれば、
仲間の事例も大いに参考にできるはずです。
そして、その人の
より良い個別支援計画を作り、
支援をすることで、
彼らにも今以上のよりよい支援が
提供できるはずです。
私たち支援者は、将来を見ていくこと。
そのために、過去の学びも大切にすることです。
あなたは、よりよい支援者になりたいですか?
前に行こうとするものは学びます。
私たちの一番の学びの場は、現場です。
そして、彼ら自身から学びます。
現場を大事にしてください。
ヒントは満載のはずです。
疑問を持ったり、
悩んだりしているということは、
学びの始まりです。
失敗があっても、
それもまた参考にできることです。
彼らから、学びましょう!
彼らの人生をよりよくするために!