治具(ジグ)を開発しよう



知的障害者の作業や生活面を
よりスムーズにするために使うのが、
治具です。

ジグと書いたりもしますが、
これが、あるのとないのとでは、
彼らの力の発揮の仕方が
変わってきます。

例えば、数が数えられなくても、
治具(ジグ)を使うことで、
指定された数のものを
そろえることができる
ということがあります。

利用者の人が、
物と物の対応(1対1の対応)ができるのであれば、
マス目を10個作って、
そこに1個ずつおくことで、
10が数えられ、
それを繰り返せば、
100でも、1000でも数えられます。

でも、1対1の対応ができないのであれば、
また違う方法をとれそうですね。

これも一例ですが、グラム計りに、
10個入れた重さを確認し、
印をつけてそこまで入れるとか、
そんなことでも、
10が数えられることにもなります。

このようなものは、
私たちも、生活の中で使っています。

計量なども、
治具(ジグ)と言っても良いでしょうし、
例えば、横断歩道なども
そこをルール通りに渡るための治具と
言っても良いのです。

誰かがご本人に付いていなくても、
そのものとその使い方さえわかれば、
私たちは、迷わず混乱せず、
仕事や生活ができます。

ただ、私たちの生活と違うのは、
彼らには彼ら一人一人にあった
治具(ジグ)が必要ということです。

先ほどの「数え」も、
紙に10個のマスを書けば良い人、
縦型に立てかけるようなものの方が良い人、
立体的にくぼみがあった方が良い人など、
様々なのです。

こういった部分が、私たちの工夫です。

いわゆるオーダーメイドです。

彼らがどんなところに困り、
どういう道具や工夫をすれば一人で
できるのかという視点で、
私たち支援者が、
べったりついていなくても
作業や生活ができるもの。

そんな視点でどんどん開発を
してみてください。

これは、その人それぞれ、
どこに工夫をすれば良いかが違うので、
トライ&エラーとなります。

ですから、最初は高価な材料などで
作る必要はありません。
ご自分の所にある材料を使って
大体のものを作ってください。

それを利用者の人にためしていただいて、
様子を見てください。

ご本人が間違えても、
何となく使おうとしているのであれば、
もっとご本人にあった
冶具(ジグ)のアイデアを出していくべきです。

その人ができないのではなく、
ちょっと工夫が足りないようです。

使って頂いた様子を見て、
確認変更を繰り返し、
うまく行ったら、
きちんとした材料で作ればよいのです。

また、治具(ジグ)を見せても何も
興味がないという状態であれば、
やっぱりまたアイデアを出して、
全く別の視点で冶具を作ることもあります。

それから、ある意味オーダーメイドですから、
他の人には通用しない場合もあります。
その時は。別なものを作ります。

作業であれば効率化や作業の幅が広がったり、
良品率が高くなったりします。

生活面では、日常生活動作が一人でできたり、
暮らしやすかったり、
やりやすくなったりもします。

なんでも人が直接支援するという方法が
良いのではありません。

ひとりでできることで
彼らの自立にもつながりますし、
プライバシーが守られたり、
できる自信になったり、
いろいろな効果があります。

また、冶具(ジグ)を作ることは、
私たちの支援量も減ることにもつながります。
支援者の数に限りがあるので、
こういったもので自立していただくことは重要です。

ぜひ、何か一つ、
冶具(ジグ)の開発をしてみませんか?
支援者の側も、
おもしろいですよ!

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