「どこまで支援すればいいのですか?」
このような質問は、よく聞きます。
だいたいが、支援したくない時に
放たれる言葉のように見受けられます。
ここまでやってるのに、
まだやらなきゃならないの?
というイメージでしょうか?
でも、この言葉自体に
良い支援者のイメージにはなりませんね。
福祉サービスの
担い手として、
ここまでと決めることの縦割り感が
否めないからです。
法律は最低限のことを決めただけですし、
事業所を利用している方が、
必要としていても、
現存のサービスがないのであれば、
通常の支援以上のことを
支援をしたとしても、
おとがめがあるわけでもないからです。
ですから、
やれるのであれば、
彼らに必要な支援を
していくことはできます。
これが結論です。
さて、
この職員の言葉をその言葉通りに解釈すれば、
上記に書いたようなことが答えです。
でも、そこでとどめてはならないのが、
管理職です。
この言葉を放った職員は、
今の仕事にさえ、
何でこんなことをしなければならないの?
こんなにも、一生懸命やってるのに!
という感覚なのではないでしょうか?
ようするに、
自分の仕事の仕方に、
満足していません。
この満足していない状態の上に、
もっとやらなければならないのだろうか?
という案件が入ってきたために、
投げやりになっている状態に
見受けられるのです。
ですから、杓子定規に、
その職員からの質問に、
真正面から回答するだけでは、
解決になりません。
あなたは管理職として、
その職員の
困っているところを
確認していますか?
何かに困っているから、
今以上の仕事を求められても
できないということなのだと思われます。
現場を職員だけに
任せていてはいけません。
職員がどんな支援をし、
どんなことに困っているのかを
なるべく早く、
キャッチすることです。
そして、管理職として、
その職員に何をすれば、
その困っている部分が
解決するかを探り、
対話をしてみてください。
調整が必要かもしれません。
新しいスキルの獲得かもしれません。
職員の愚痴を聞くだけかもしれません。
なにか、うまく行っていない
歯車がありそうです。
あなたが、ただその職員の表面的な
質問だけをとらえるのではなく、
その質問の裏を読むことです。
何でそんな質問をしたのか?
と、考えることです。
あなたから、現場に一歩近づきましょう。
そして、あなたから職員のニーズも
捉えましょう。
職員の持つ課題が解決すれば、
利用者の新たなニーズの支援も
できるようになっていくはずです。