彼らの幸せを想い、やるべきことをしよう



30年も前のことです。
ある利用者のお母さんが、
認知症になってしまい、
娘さんを入所施設に
入れたほうがいいのではないかと
提案したことがあります。

その時は、
ご理解いただいたものとして、
入所施設に入ったのですが、
時間がたった時に、
自分の娘を
入所施設に入れたのは、
山田だ!という反応になったのです。

そこからは少し攻撃性が上がったよう
思いました。

それでも、お父さんも
家では見ることができないと思われていたので、
毎週お父さんが、
入所施設に面会に行っていたようです。

その後、
外泊で、家に帰った時に、
食事中の事故で、
亡くなってしまったのです。

お母さんもその1か月後に
亡くなりました。

まだ、20代前半だった私でしたが、
このことがきっかけになり、
私たち支援者の考え方は、
人の人生をも変える可能性があると、
思うようになりました。

もし、間違っていたら
彼らは不幸にもなるのか。

そんなことを
考えるようになったのです。

親御さんが認知症になり、
入所施設を勧めたが、
よかったのか悪かったのか、
それも本当の所、
わかりませんが、
自分の中でよかったと
考えることだと
思うようになりました。

もし間違っていたら、
彼らは不幸になるかもしれませんが、
逆に言えば、正しければ
幸せな方向に行くはずです。

じゃあ、なにが正しさになるのでしょう。

私たち支援者は、
何かの情報をもとに、
その人の人生への支援を
提案をします。

今が良ければよいという訳でもなく、
将来を見越した支援を
していかなければなりません。

とにかく、
今、もてる情報を集め、
最高の支援をする。
その検証もする。
もちろん検証するための
情報も収集します。

答えはおのずとついてくるのではないか。
とも思うのです。

彼らにとっていいものを提供する
というスタンスを持ち合わせることです。

私たちにとっていいものではなく、
彼らにとっていいものです。

幸せを願って、
やれることをやりきっていくことが、
本当にどうだったかと思った時に、
自分を「まだ、ここにいてよい」と
指し示す材料にもなります。

自信はないかもしれません。
でも、考えられることを
やることです。

あの時出し惜しみして失敗したと
思うことの無いように、
やりきることだと思います。

わからないからやらない
となってしまう事は、
本筋ではないような気がします。

答えはいつ来るかはわからないけど、
その答えに対し、
自分は正しかったと思えるように、
将来を見越し、
「まずやる」ことから始めていきましょう。

はじめなければ、
結果はついてきません。
はじめてから、
検証すれば大丈夫です。

天狗にならず、
彼らの幸せを思うことです。

さあ、支援を始めましょう。

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