ある法人さんのお悩みは、
施設があるところが、
田舎なので、
職員が集まらない。
というものでした。
この、「田舎なので職員が集まらない」
というフレーズに違和感を感じました。
「○○なので、△△できない」
という、福祉業界に良くありがちな、
言い訳フレーズだったからです。
本当に田舎だから、
職員が集まらないのでしょうか?
でも、田舎でも施設は存在しているわけですし、
現に、田舎でも来ている職員がいるわけですから、
田舎でも集まるポイントがあると思うのです。
田舎だからこそ、職員が集まる施設にする。
田舎でも、職員が集まる施設にする。
そういう視点を持たないと、
何でもかんでも田舎のせいにすることに
なりかねませんし、
解決できない問題になります。
例えばの話しですが、
どんなに田舎にある店でも、
そこの商品が、
他と類を見ないくらいのものならば、
買いに行く人が
いるということがあります。
もちろん、良い商品を
作っているだけではだめです。
その商品があることが、
お客様になりそうな人(見込み客)に
情報として届けられなければ、
買いには来てくれません。
買いに来てこそ、商品が買われ、
さらに口コミで、どんどんお客さんが
来るお店となるわけです。
さて、あなたの施設が、
どんなに田舎にあろうとも、
そこに行く魅力があり、
その情報をインターネットなどで
伝わることができれば、
職員になりたい人は、
定員以上に来る可能性だってあるのです。
今、職員のなり手自体が、
減少していますよね?
福祉を学ぶ人も少なくなり、
福祉系の学校も定員を減らしたり、
学部をなくしたりしているところもあります。
そんな中で、
障害者福祉をやろうとする人を
どう巻き込んでいくか?
という視点は、重要なのです。
資格を持っている人ばかりを
ターゲットにしても、
良い人材は集まらないかもしれません。
そして、今いる職員が
辞めない仕組みも大事です。
入ったはいいが、やめてしまっては、
元も子もありません。
職員ができるだけ長く勤める組織でなければ、
利用者にとっては、
マイナス要因にもなりかねませんから。
これは、実は都市部の法人・施設も同じなのです。
もともと、施設には人が来なくなっています。
これは都会だろうと田舎だろうと、
平等にある課題です。
その中で、来ているところもあるのですから、
どこが選ばれる分かれ目なのか?
と考えるべきです。
田舎だからと考えるのではなく、
その法人・施設だから来ないのです。
ということは、
あなたの法人・施設だからこそ来たい!
と思えるよう、
法人・施設を変化させるべきなのです。
勤めたくなる法人。
勤めたくなる施設。
職員になりたい人にとって、
どんな労働環境を望むのか?
どんな理念の法人に努めたいと思うのか?
今までの視点を変えて、
職員募集をしてみてください。
他法人との差別化です。
あなたの法人に行きたいと
思ってもらえることが大事です。
つまりは、あなたの法人の
ウリを作るということです。
福祉をしたい人は、まだまだいますよ!
あなたが知らないだけです。
これは、マーケティングなのです。
さあ、職員を定員いっぱいにし、
人材不足を解消し、
思い描く利用者支援ができる
環境を整えるために、
変化をしていきましょう。