大掃除の季節。
入るところに入れ込んで・・・と
やりたいところですが、
自閉症の彼らが、
ものを使いやすくするための
一工夫をしましょう。
人はだれでも、ものを取り出すときに、
少ない工程で取り出すことが重要です。
例えば、
毎日使うものが、
引き出しの中の、
紙で包まれた箱の中に入っていて、
そこから出して、使って、またしまう。
でしたら、
いかがでしょうか?
使いにくいですよね?
このように、
何工程もの手順を入れて、
ほしいものが手に入れられるという繰り返しは、
苦痛になります。
ですから、
毎日使うものであれば、
簡単に手ものの取りやすいところに
置いてあるはずです。
これがすべてのヒントになります。
私たちの視点ではなく、
彼らの視点で、
必要な物があります。
そして、
使いやすい場所があります。
それを、ごちゃごちゃしたところに置くのではなく、
整理され、
ものの住所がわかるようにしておくということなのです。
普段使いのものは、
自分で出してきて使って、
自分でしまえることです。
ですから、住所も、
ご本人にわかりやすい場所になります。
これが自立の1歩でもありますし、
パニックにならない1歩でもあります。
あなたの関わっている自閉症の人は、
どんなものをよく使いますか?
それはどこにありますか?
そのものの位置は、
いろいろ変わっていませんか?
探し回ったり、取り出すのに
何かをどけていませんか?
こういう視点で、
その「もの」を確認し、
出しやすくしまいやすい場所を
作りましょう。
できれば、
そこに住所をつけるために、
表示をします。
例えば、
おもちゃ箱を入れるところに、
「おもちゃ」という文字や
絵カードなどを貼っておくといいです。
これは、自閉症の人だけではなく、
家族にとっても、事業所の他の利用者にとっても
わかりやすい表示になります。
他の人が使った時に返す位置を間違えると、
その自閉症の人は探し回ることになりますからね。
いい機会ですから、
ぜひ、工夫した空間にしましょう!
そして、さらについでですが、
いらないものは捨てる。
こわれたものは直すなども、
大事です。
情報処理が困難な自閉症の人にとって、
過ごしやすい空間を作りましょう!