視覚障害を伴う知的障害の方が
いらっしゃいます。
全盲に近い方もいますし、
知的障害を伴っていますので、
一般的な視覚障害者への対応とは、
また違ってくることがあります。
建物が新しくなった時に、
全盲の方で、何日も館内すべての壁を
触りながら歩き回った方がいましたが、
理解とはそういうことなのだと思うのです。
点字がわかるわけでもないし、
自分の体で、感じるのでしょう。
こういう時は納得するまで
止めるべきではないですね。
もやもや病の方は
頭が痛くなったりもしますね。
いろいろな病気がありますから、
その部分の個別配慮は、
知的障害の部分よりも
重要視しなければならない時もあります。
さて、
そんな視覚障害の方には、
どんな配慮が必要か?
まず、活動場所の整理整頓です。
どうしても、
乱雑になってしまうのが、
活動場所や作業場所。
目が見えにくいだけではなく、
視野狭窄と言って、
視野が狭かったり、
一部が欠けていたりもしますので、
特に足元に乱雑に置かれたものに
つまづくこともあります。
また、手元のものも、
見えている部分においてあるものしか
見えませんので、
例えば熱いお茶などが、
どこに置いてあるかを
具体的にわかるようにお知らせして、
危険を回避するなどの
配慮も必要となりますし、
作業部材の配置にも工夫が必要ですね。
他の利用者にも
わかる方には、
そういう危険があることなどを説明し、
急に手を引っ張ったりすることの無いように
注意を払いましょう。
他の利用者に期待しすぎてはいけませんが、
何かあった時に、周りが、
職員を呼んでくれるというのも大事です。
また、ケガをして血が出ていても
気づかなかったり、
洋服を裏返しに着てしまったりと、
いうこともあります。
視覚障害があっても、
ご本人は、あまり困っていないということもあります。
だから、よく転んでいたり、
階段から落ちていても平気という人もいます。
このあたりが、知的障害も伴っているところの
怖さかもしれません。
ご本人にも、こんな危険があるよと言うことを
先にお話ししたり、
実際に、
こんなことがあったらどうなるだろう?と
危険の回避の仕方を
具体的に想像しやすいように、
説明してみたりすることも
支援の一環としてやってみてください。
別件ですが、
視力検査も受けにくいですよね?
これも、練習によって受診率は上がります。
受診というか、
表現力といったほうがいいかもしれません。
同じマークを手元に置いておいて、
見えたものとマークの指さしで、
視力検査は、ぐんとうまくなります。
そんな工夫を入れながら、
視力に障害がある知的障害者の
支援を工夫していきましょう!
そうそう、余談ですが、
老眼になるのもわかりにくいようです。
そんなことにも気づかっていきましょう!