音が苦手です。
特にサイレンの音への反応が大きくて、
夜寝ていてもサイレンなどが聞こえてくる場合があり、
夜眠れずパニック状態になります。
また、機械の電磁波の音も嫌いかもしれません。
大きなパニックで、
自傷や他害等起こしてしまいました。
自閉症者には、
こんな電磁波の音も聞きたい音、
聞きたくない音の区別なく
拾ってしまうのでしょうか!?
もしそうであれば、
被害(聴く害)を逃れる方法があれば教えて下さい。
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このようなご相談が入りました。
まず、音ですが、
様々な音を同時に拾ってしまいます。
その中で、何が重要なのかがわからない方は
多くいらっしゃいます。
そして、サイレンなどは、
急に起きるため、
音そのものが嫌いでなくても、その急な部分と、
何かが起きているという不安があったりもします。
その場合は、
音ではなく不安によるパニックも
あるということです。
たとえば、嫌な音が聞こえてきたときに、
どのように対処するか(事後対応)とか、
どうやったら聞こえないようになるか(事前対応)などの
対策を支援者といっしょに立てている方もいます。
たとえば、事前対応では、
お家を防音にしてみたり、
外では、イヤーマフや音楽を聴くことで、
音を遮断するようにしてみたりして
いらっしゃいますね。
また、その音がした時に、
どうするか(事後対応)を
決めておくという手段の人もいます。
その音がした時には、
なるべく遠くに逃げてみたり、
その時に音楽を聞き始めるとか、
好きなお菓子を食べるとか、
「嫌な音がした時の対応」を
できるようになると、
反応が和らいでいます。
こういうアクシデントは、
あるものだと理解していることのほうが、
パニックになりにくくなっています。
もし、お子さんとお話ができるのであれば、
そんなことも話し合って、
どうやって対処しようかと
考えてみてもいいと思いますし、
もしそれが難しいようでしたら、
ご家族の方で、
いろいろ試してみることです。
ポイントは、
嫌な音は急に聞こえてくるし、
そのことは避けにくい。
と言うことを認識していただき、
共存する術を持つことです。
その音をなくすことはできませんので、
その都度、対応を考えるのは、
難しいでしょう。
ご本人が落ち着いているときに、
道筋をつけておくことです。
急な音がしたら○○しようと提案し、
一緒にやってみよう!と
働きかけをしておいてください。
できないというかもしれませんが、
その場合は一緒にやって、体験し、
音が小さくなったねとか、
こわくなかったねという
確認をしてみてください。
段々になれてきて、
その音がした時に、
笑顔で逃げることが
できるようになった方もいます。
(しかも私たちには聞こえないくらい
小さな音に反応して、
場所を移動していました)
嫌いな音はできるだけ省きたいですね。
でも、長い人生です。
うまい共存の仕方も考えましょう。