「鼻をつまむ」は、虐待にあたるか?



ある利用者が、
他の利用者の髪の毛を引っ張って、
手を離さない時に
職員が引っ張りに行った人の
鼻をつまんで離させる行為は、
虐待に当たりますか?

理由なく突進し、
すごい力で引っ張り1度ひっぱったら
なかなか離しません。

*****

このようなご質問をいただきました。
ありがとうございます。

同じような利用者の方がいらっしゃいましたよ。
ポニーテールを見ると走ってつかむ方でした。
ばったり会ってしまい、
突進していって、
その導線に入った職員も
突き飛ばしていったので、
その職員はろっ骨を骨折しました。

さて、職員が鼻をつまんだら、
もう一人の利用者から、
離れるということなのでしょうね。

でも、これは、虐待にあたると思います。

こういう場合、被害を受けている利用者もいますから、
早く対処したいと思いますよね。
だから、職員はご自身を正当化してしまいがちです。

じゃあ、どうやったら、
早く離れてくれるの?
という質問が来そうですが、
パニック前に注目してください。

原因があるはずですから、
そこを絶対に見つけてください。
職員総出で、絶対に!です。

いくつもの仮説を立て検証していくのです。

原因があるからその利用者に突進していくはずです。

パニックになってから対応すれば、
それだけ、虐待のリスクは高くなります。

また、引っ張られる利用者も頸椎捻挫の恐れがあります。
そして、鼻をつまんだ場合、鼻骨骨折のリスクもあります。

どちらの利用者にも、よくないですね。
ですから、パニック原因を考え、
パニックにならないように支援をすることです。

同じような支援という名のもとの虐待に
こんなこともありました。

いたずらをすると大嫌いな蝶の絵を見せる。
悪いことをしたから、鍵付きの部屋に閉じ込める。

彼らに、職員がいきなり行動することもよくないですね。
なんで、鼻をつままれたかわからない。
髪の毛を引っ張ったから
鼻をつまむという方程式は
成り立っていないでしょう。

自分たちがなぜこういう支援をしたか、
理由づけは必要ですね。
それこそ、個別支援計画で
そのあたりが書き込めるないようなのか?
そんなことも「虐待」との区別づけになりそうです。

ま、どちらにしても、よい対処法ではないです。

そして、万が一、ターゲットを決めているようでしたら、
一時、会わないような工夫も必要な場合があります。
どうしても、嫌な人と混在せざるを得ない施設ですからね。

ある入所施設の場合は、壁を作ったり、
動線を分けて共存していただきながら、
パニックを起こす方の困っている
原因を取り除く支援をお願いしました。

ということで、他の利用者の髪をつかみに行った原因を考え、
その原因がなくなるような支援を入れてみてください。
よろしくお願いします。

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