甘えが強く一人でいられない方への支援



毎日、毎日楽しく拝見しています。
今日の内容は何だろうと
楽しみ&仕事に役立つ事なので
凄く助かっています。
仕事では毎日どうしたらいいんだろうと悩むばかりで・・・
どう支援したらいいのか分からない事も多い中で助かっています。

是非、機会がありましたら
甘えが強く1人で居られない方の支援方法を教えて下さいm(__)m
1人でいると他の人の気を引きたくて大きな声を出したり、
物を叩いたりするのです。
自立を目指した支援方法が分からずに
職員があの手この手を試していますが上手くいきません。
どうぞよろしくお願いします。

メルマガ読者の方から、上記メッセージがきましたので、
これに基づいて、今日のブログを書こうと思います。

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支援者が困ってしまうような行動をなさる方の場合、
私たち支援者は、
その人の困っていることを
探ることをしていくべきだと思っています。

甘えが強いと感じて、
困っているのは支援者です。

でも、何かに困っているから、
一人が嫌なのは、
その方です。

支援者は、大声を出されたり、ものをたたかれると困ります。

その方は何かに困っているから、その訴える方法として、
大声を出したり、ものをたたいたりしています。

この両者の困っている部分の違いが、
支援者から見ると、
その行動を何とかならないかと思い、
その方から見ると、
私が訴えているのに、何で支援者はわかってくれないの?
となります。

「相手(その人)目線」と、
支援者がいいますが、
そのことを本当にするのであれば、
相手のしている行動の意味を
想像していくことだと思っています。

その時、ご自身にたくさんの質問をしてみてください。
もちろん、ほかの支援者(同僚)も含めてです。

自分たちの仕事のやりやすさのためではなく、
その人の自立を思い、考えることです。

なんで、一人が嫌なのかな?
一人でいいときってどんな時なのかな?
一人でないと、本当に自立ってできない?
支援者がいる上での自立ってどんなこと?
ものをたたいているときに、嫌なことが起きてない?
それは、本当に甘えなの?
甘えているのではなくて、困ってることがあるんじゃない?
などなどです。

自立って、一人でいることだけが
自立ではないので、
単に支援者の困っていることを解消するためではなく、
その方の困っていることを、
解決して行くことが、
「相手目線」ではないでしょうか?

さて、あなたも一人では嫌なこともありますよね?
その時はなんで一人は嫌なのですか?
たぶん、何かに不安になっていたり、
ひとりじゃつまらなかったりするからだと思うのです。
甘えとは言わない可能性もありますね。

自立している私たちでさえも、
ひとりが嫌で、
誰かにそばにいてほしいと、
言葉で人に話しかけていると思うのです。

その方に言葉があるのかないのか、
わかりませんが、
「そばにいてほしい」
を、大声やものをたたくという表現方法で、
訴えていらっしゃるように見受けられます。

訴える方法の変更という支援も必要かもしれませんね。
それは、要求表現の変更ですから、
それは別な支援になります。

さあ、どういった意味で、
その方の自立を捉えるのでしょうか?

一人でいることを
自立というのか。

職員といても、
何かができることを自立とするのか?

一人でいることに、
不安を解消する支援をするのか?

ものをたたくなどの
表現方法の変更をするのか?

困ってることを困らないように支援することで、
一人でできることを増やすのか?

まずこのあたりを他の職員と話し合って、
この方の支援方法をきめましょう。

そして、

表現方法の変更なのか、
一人でいる時間を増やしたいのか、
職員といても安定して活動ができることなのか、
など、支援の方向性が決まれば、
それに対しての支援方法も
考えられると思います。

「甘えが強く一人でいられない」のまえに、
何かがあるから困っていて、
「甘え」と思えるような行動になって、
「一人でいられない状態」
なのだと思います。

行動には意味がありますので、
行動の原因を、
もう一度、探ってみましょうね!

そうすると、どこに支援を入れるべきかがわかります。
つまり、その方の困っていることの解消です。

困っているから訴えているわけで、
今その訴え方が悪いのですが、
困らなければ訴えることはしなくなるので、
大声やものたたきにはならなくなります。

その方が困っていることを、
もう一度捉えなおしてみましょう。
そして、その困っていることや不安なことをなくしていき、
一人でいられるようにするのがいいのかなぁと思います。

そうそう、安心のための何かを入れる
という支援もあり得ますね!
それから、いきなり一人ではなく徐々に
職員が離れていくという支援であるべきです。
いろいろな角度から、考えてみましょう!