支援を始める前にすること



支援者は、何をする人か?
それは支援をする人ですね。

では、どこに支援をするのか?
そこが、実は怪しいのです。

なぜかというと、
どこに支援をしたらよいかを見ずに、
関わりを初めてしまう人が多いからです。

例えば、
食事場面で、
できるのかできないのかを見ずに、
できない人だと決めてしまった場合に、
食事介助を始めてしまう支援者がいます。

彼らは支援が始まってしまうと、
「自分はできます」といわない人も多く、
言いなりというか、
やらせっぱなしというか、
されるがままの人もいます。

このまま、何年もたつこともあるのです。

支援者は、自分のカンで、
この人はできないだろうと思い、
手や口を出し始めるパターンが多くあります。

まずは、
その人の行動を
みましょう。

すこし、離れて、
観察をする癖をつけませんか?

観察せずに、
こうだろうと思い込み、
関わりをしようとする。

これは支援ではありません。
ニーズを確認していない状態での
関わりでしかないのです。

彼らにはできることもありますが、
あなたが思うようなスピードや
段取りではない場合もあります。

そして、あなたは、
彼らがやろうとしていないことを
やるべきだと思い込み
手を出したいかもしれませんが、
その人はやりたくなく、
やらないという選択を
しているだけの時もあるのです。

全てのことを
やるだけが、
その人の人生ではなく、
やらない事もまたその人の人生なので、
できないのではなく、
やらないということもあってよいのです。

やらない人をできないと思い込む支援者は、
傲慢でもあるかもしれません。

できないからといっても、
やりたくない場合もありますから、
そこも確認したいところです。

彼らがやらないと、
支援をするところがないため、
支援をしている風を狙っているのかもしれませんが、
とっても迷惑な話です。

まず、手出し口出しせずに、
彼らがどうしたいのかを見ていきましょう。

そして、彼らは支援を必要としているのか、
必要としていないのか、
そこを確認しましょう。

支援が必要かどうかは、
あなたが決めるのではないのです。
彼らが決めることです。

この関わりを繰り返ししていると、
その人も支援が必要なら
自分から表現するようにもなってきます。

支援がいらなかったり、
やらないという選択をした場合、
無言かもしれませんが、
何らかの表現があります。

そこも確認をしていきましょう。

簡単に、
支援を開始してしまおうとせず、
その人の表現を待つことです。

待つと言うことができない支援者の皆さん、
あなたがしているのは支援なのか関わりなのか。

その人は支援を欲しているのか?
また、どの部分に支援を必要としているのか?

観察力、見守り力をつけ、
そのあとに
しっかりと確認し、
ご本人に必要な支援をしていきましょう!