人は、何か行動をする時には、
何かの原因があります。
笑う。
泣く。
物を投げる。
壊す。
走る。
学ぶ。
話す。
たくさんの行動があります。
その行動は、
その人しか原因がわかりません。
でも、具体的にわざわざ、
「私はこの原因があるからこの行動をしています」
というものでもありません。
さて、他者の行動によって、
それを見たり感じたりすると、
困る人もまたいます。
例えば、その人に何かの原因があって、
にこにこしている人を見ても、
支援者であるあなたは、なにも困ることはなく、
ああ楽しいんだろうな?
と思う人もいるでしょう。
でも、もしその人が、
何かの原因があっても、
何かを壊し始めたら、
支援者であるあなたは、困ってしまうと思いますし、
やめさせようとすることでしょう。
さて、
この場合、
困っているのは誰か?
支援者同士で、この手の話をする時に、
主語を考えてほしいのです。
困っているのが、
支援者になっていませんか?
支援者が困る。
だから何とかしたい。
そういうイメージが先行されると、
彼らは、悪者になります。
彼らの行動は、
なぜ起きたのか?
ここに関心を持ちましょう!
ここに視点を当てましょう!
何でしたくなっちゃったんだろうね?
何があったの?
何か困っているの?
彼らを主語にして、
考えていくと、
彼らが困っていることが
考えられるようになります。
支援者側を
主語にすると
今この行動をやめさせるにはどうしたらよいか?
仕事が増える
わからないから対処ができない
などと、自分のことしか考えられませんが、
彼らが主語になると、
彼らが困っている原因を省けるようになります。
この業界では、
彼らの立場で考えるとか、
彼らの目線で考えるという
言葉があります。
彼らの
困った時の表現方法が、
言葉で表現していないことも多く、
また、支援者からされた支援内容に
困っていることも多いのですが、それも言えません。
そして、行動の内容から、
支援者は、
自分たちのしている支援の不具合を
見抜けていない可能性があります。
まさか、自分たちがしていることが
この行動の原因?とも思いたくはないでしょう。
そして、虐待につながるケースも多く存在します。
その行動をしているのはなぜか?
何が原因か?
早く困っていることを取り除くことが、
私たち支援者に課せられた課題です。
彼らの課題ではなく、
私たち支援者の課題なのです。
あなたが、彼らの行動に
困っている場合ではありません。
あなたの支援スキルを高めてください。
支援の種類を多くお持ちください。
原因発見ができるような柔らかい思考を持ちましょう。
まずは、
彼らが何に困っているのか?
ピンポイントで原因がつかめるようにしましょう。
見抜く目を養ってください。
想像を働かせ、
その人の周りを見回してみるところから始めましょう。
困っているのはその人です。