施設に通う利用者のご家族の会(保護者会)がある場合、
どんな活動をなさるかは、
それぞれだと思いますが、
今ある機能だけではなく、
さらに積極的な
施設の課題の解決や
協力といった機能は、
ないものだろうかと思うことがあります。
昔は、
施設を作ったり、資金を集めたりするために、
家族のみなさんが、お金を作り出す機能としても、
存在していた時代が長く続きましたが、
家族会として、大きなお金を得る必要もなくなり、
働いている人も多くなり、
送迎車の充実もあり、
子どもが入っても家族として、
施設に行くこともほとんどなくなり、
家族会自体が、
あまり行われなくなってきているのかもしれません。
もちろん、それは、
家族会として何をしていくかと言うことで、
施設側がどうこう言うことでもありませんし、
家族の皆さんが、
どんな機能を持っているとよいのかは、
皆さんでお決めになることです。
活発な家族会であれば、
たくさんの役割もあるでしょう。
もちろん、何の機能もないけど、
お互いの心のよりどころとしての
家族会もあるかもしれません。
どちらにしても、
お願いがあります。
もし、あなたが、
会を代表する方でないのであれば、
ぜひ、会の代表者の方に提案を
していただきたいと思っているのが、
施設の虐待防止に協力をする部分を
作っていただけないかということです。
利用者の皆さんが、
施設の中で、どんな支援を受けているのか?
人権侵害は受けていないか?
虐待がないか?
自己選択・自己決定の機会があるか?
個別支援計画に沿った支援ができているか?
そういったことは、
単に施設任せではないと思いますし、
あなたが研修会などで
たくさんの学びを得ても、
それを活かす場所がないのであれば、
もったいないことです。
あなたの子供である、利用者の皆さんは、
ご自分からSOSをきちっと
訴えられる人ばかりではありません。
ですから、あなたが家族として、
彼らを守る必要があるのです。
間違ってとらえていただきたくないのは、
職員は一生懸命やっていないのではないと言うことです。
一生懸命にやっているからこそ、
間違うことは、
ご家族にもあるのでお分かりだと思います。
何とかしたい。
そういう思いが強いと、
虐待にも簡単になってしまう可能性があるので、
そういう状況に歯止めを利かせるためにも
協力者としての機能を持っていただけないでしょうか?
やり方は様々あるでしょうけど、
大前提は、
施設の協力者となることです。
敵対をしたり、
対峙関係になるためのものではありません。
中に入っていくと、
職員がどんなことをしているのかもわかってきます。
職員たちがどこに困っているか、
何の助けが必要か、
思ったよりちゃんとやっているところも
見えてくるでしょう。
施設の中が閉鎖的になっているので、
新しい風を入れる役割にもなれるはずです。
もちろん、自分のお子さんのことだけ
考えていてはいけません。
施設の利用者全体にとっての
家族会の役割になるわけですから、
色々な利用者の皆さんがいることもまた、
知る機会にもなると思います。
虐待防止は最終目的です。
まずは知ることろから。
そして、協力ができることは何なのかも
探ることです。
あなたのお子さんが通う施設から、
虐待や人権侵害が発生しないように、
家族会として、できることは何か、
考えていくべきです。
そして、
もし、家族会として、
虐待など発見しつつ、
その改善ができないのであれば、
あなたも虐待に加担したことになります。
施設の職員にお世話になっているからとか、
訴えたら何かされないだろうかと
思われるかもしれませんが、
そういう、自分を守る気持ちが、
明日、死亡事故が発生する予兆にもなってしまうのです。
家族会として、虐待防止を強力する立場で、
施設を応援していきませんか?
ストップ虐待。
あなたのできることから始めましょう。