長期夏休みは今回で終了です



特別支援学校高等部3年生の
お子さんがいる親御さんにお願いです。

この夏休みが最後の長期夏休みであることを
今のうちに伝えておいてください。

これは、来年のためです。

社会人1年目の時に、
毎年、若干名ですが、
夏休みがあると思い込んでいる人が、
いるのです。

そして、そのころになると、
休みますと言って、
実際、休んでしまう人もいます。

「では、今年はやすみましょう。
来年からは、仕事をしましょう」と
伝えると、次の年から休まずに、
毎日施設に通える人もいます。

これは、
スケジュールの予告が
大切なことを表しています。

このタイプの人は、
夏休みというスケジュールが
毎年繰り返されていたので、
それは社会人になってから
変わるという認識はないようです。

慣習の部類と思ってもよいと思います。

毎年繰り返されていれば、
あたりまえになりますからね。

そこで、
今年で最後だと言うことを伝えるわけですが、
これも否定的ではなく、
肯定的に伝えます。

たとえば、

「○○年は社会人です。
社会人は、
7月も8月もお仕事に行きます。
お休みは、もらえます。
いつにするかは、
職場の人と相談をして決めます」

のようなイメージです。

今の時点で、卒業後、
どこに行くかがわからないので、
何日休めるのかはわかりませんし、
有休かもしれませんし、
その人の行く場所によって違いますからね。

そして、この、
来年からは、長期夏休みがないことは、
もう今の時点で言っておいてほしいのです。

今年の夏休みが終わってからではなく、
できれば今のうちに。

イメージがわかなければ、
家族で働いている人を例にとって、
○○さんも働いていると言うことで
理解度は高くなるかもしれません。

また、
このようなことは、
夏休みだけではなく、
他のことにも応用ができますので、
前もって変更をしておくことを
思い浮かべて、
ご本人に提示してみてください。

さて、それから、
今から来年を考えてみると、
例えば、うちの施設は、
水・日が休みですが、
祝日にやっている施設もあれば、
職場によっては、シフト制で、
休みがまちまちだったり、
今と違う状況が出てきます。

これを、
仕方ない
しょうがない
残念だけど・・・などの、
悪いイメージで伝えるのはおやめください。

働くというのは、
お客様あってのことになりますので、
24時間365日、
様々な働きがあって、
社会が成り立っているわけです。

そのどの部分に
自分が位置するのかは、
その事業所や施設によって変わってきますので、
それを悪いもののようには
伝えないでいただきたいのです。

その分、別な日が休みなので、
そういうところもあるのを
親御さんがまず、
あっておかしくないことの
イメージを持っていただきたいのです。

学生と社会人。

様々な違いがあるでしょう。
親御さんのものごとに対するイメージが
お子さんの最初のイメージになりますので、
社会人になってどんなわくわくがあるのか、
話しができるチャンスがあるのもよいと思います。

実習も入ってきていると思いますので、
将来を話し合うチャンスにもしていきましょう!

そして、最後の長期休みをエンジョイしてください!