支援者として認められていないのではないか?



知的障害がある人の支援をはじめて、
日が浅い場合、
職員であるあなたが、
自分の働き方の自己評価が
低くなる場合があります。

相手がこう思っているのではないかと
思い悩み、自己嫌悪。

誰かが否定したわけでもないのに、
自分でした自分への評価を
信じ込んでいるようです。

なぜでしょうね?

例えば、誰かに注意を受けることも
あるかもしれません。
それも、その時だけのことで、
もう改善も終わり、
相手はもう事が済んだと感じているのに、
いつまでも、
「最低の自分」「できない自分」と
位置づけてしまい、
注意を受けたというちょっとしたことが、
あなたの人生の大変なことになってしまい、
「あの時、注意を受けた自分は、
迷惑をかけている」
などと、その先も長い期間、
自分を責めている人もいます。

まず、
「事実」と「自分の思っていること」を
切り離しませんか?
そして、わからない相手の気持ちを
悪い方に想像をするのは、
いかがなものでしょうか?

事実は事実です。
それに対して、
何を思うかも自由ですが、
違う見方をお勧めします。

もちろん、相手とのやり取りで、
解決したことを
引きずって覚えていることもまた、
あなたを邪魔しているのです。

自分を責める人は、
気づいていないでしょうけど、
理想や目標が高い人も多くいます。
そして、その目標が高すぎて、
到達できず、自分はだめだと思い込みます。

スモールステップで、
目標を立て、
自分ができたことを
その都度確認している人は、
達成感もありますので、
「できた」「できた」と、
小さいながら
確認をしていますし、
その人が比べるのは、
いつも「今の自分」と
「それよりできた自分」です。

でも、自己評価が少ない人は、
スモールステップではなく、
高い目標設定であり、
「自分よりできる人」と
「その人よりできない自分」を
比べている傾向が
強いよう見受けられます。

○○さんより、私はだめだ
という感覚になり、
必要以上に頑張りすぎたりも
してしまうようです。

しかも比べる相手を、
迷惑かけた相手と思うので、
自分の先輩や、
上司となっていることも
多くみられます。

あなたが、
あなたと比べた人より、
何かができないことは
当たり前なのです。

それは、どうしても
自分よりできる人と
比べようとするからです。

自分自身を苦しめているのは、
まぎれもなく、
あなた自身なのです。

そんなイメージを持っている人なので、
次は支援者として認められていない
という感覚にもなります。

迷惑をかけているという印象が
強すぎるからでしょう。

認めるとか、
認めないとか、
きっと誰も言っていないはずですし、
周りはそんなことは思っていません。

自分自身が、
自分を位置づけ、
支援者として認められていないと、
思い込み、決めつけているだけなのです。

本当にできない人なのでしょうか?
本当に迷惑をかけているのでしょうか?
本当に支援者として
認められていないのでしょうか?

あなたの考える
支援者として認められるために、
高い理想を掲げているのであれば、
そこに行きつくとしても、
もっと小さなステップを作り、
確実に上がっていけることを信じ、
「できた」という達成感を
たくさん味わうことです。

では、そのために何をするか?

嘆いていたり、
しているだけではなく、
自分が何をすれば、
悩み少なくなり、
達成感が味わえる自分になるかを
考えてみてください。

私は、
今できることを
続けていくことだと思っています。

利用者の人から、
支援者として認めない
とは言われていませんし、
あなた自身が、
自分で思っているだけなのですから、
今の自分を自分が認めていないだけだと思うのです。

ですから、
あなたができることを
ただただ続けていくことで、
「できる」瞬間を多く持ちましょう。

誰かと比較せず、
自分の中で、
「できた」を実感することですし、
時には、
自分へのご褒美もしていきましょう。

あなたはできない人ではなく、
できないと思い込んでいる人です。

自分の勘違いに、
必ず気づきましょう。
そして、安心を手に入れ、
仕事を続けていきましょう。