自閉症の人のパニックの原因を確認しよう



「パニックをどうやって
止めたらいいのですか?」

この質問は、なんどもなんども
様々な方から問われ続けています。

パニックになったら、
私でも簡単に止められません。

その力は大きく、
強く破壊力を持つ場合も多く、
他害により、私も、
何度か死ぬことを意識したことがあります。

そんな彼らでも、
何事もなければ、
穏やかで、
いとおしい、
人たちなのです。

なぜ、彼らはパニックに
なるのでしょうか?

パニックになるには、
原因があるのです。

人は何か行動するときに
理由がありますよね?
だから、パニックも、
パニックになる原因もあるのです。

ほとんどが、
嫌なことがあった、
困ったことがあった、
不安だ、
などです。

「パニックになったのはわかるけど、
原因がわからない」
「なにもしていないのに、突然なっている」

パニックがあって、
どうにかしたいと思っている支援者から見ると、
だいたいが、こういうイメージだと思います。

原因というのは、
パニックになった自閉症の人が
感じたことですから、
支援者からは、
わかりにくいのは当然なのですが、
彼らが、パニックにならないためには、
支援者が彼らのことを
わかろうとするところから
始めることが大切なのです。

原因を取り除けば、
パニックはなくなり、
支援者が「どうやって止めようか?」と
思わなくてすむのです。

では、原因はどうやって、
見つけるのでしょうか?

それは、仮説を立ててください。
パニックになった時に、
何があったか思い出してください。
パニックになる前に何がありましたか?

複数の仮説を立てましょう。

そのなかの1つを
原因であると仮に確定をします。
そして、その原因を省くために、
支援を入れる。
もしくは支援を変更しましょう。

もしも、
その仮説に対して支援をしたところで、
パニックがなくならないのであれば、
その原因の仮説は間違っていますので、
他の仮説を仮確定して、
また支援を入れるということです。

このように、地道に検証をしていき、
支援をしてみて、
その支援方法が
正しかったということになれば、
パニックが現れなくなるのです。

また、実は、支援者といることで
パニックになりやすくなるのです。
そこで、支援者の方は、
ご自身の支援方法や関わり方も
見直していかなければなりません。

さらには、存在の仕方に
関係している可能性もあります。
存在してはいけないのではなく
存在の仕方です。

彼らの嫌なものは何でしょうか?
彼らが困ることは何でしょうか?

支援者の常識で、
これくらいのこと?というようなことも、
彼らにとっては
恐怖になることさえあるのです。
不安で不安で
日々困っていることは多くあるのです。

それを、彼らはパニックという方法で
SOSを表現しているのです。

何に対してのSOSなのか、
パニックの原因がつかみ、
支援者が改善できれば、
SOSを表現しなくてもよいので、
パニックは、なくなるのです。

パニックをなくす!
そのために、原因をつかむ!
そして、、原因を取り除く!

まず、原因確認に取り組みましょう!