とりあえずやって そこから改善



新しい仕事(作業)が入ると、
どんなふうにやったらよいかと、
職員同士で話し合い、
あんな方法が良い、
こんな方法が良いと、
アイデア出しあい、
中には、そこで、
方法論でもめて、
言いあいになってしまったり、
言い合いにはならないにしても
嫌な気持ちになったりすることは
ありませんか?

このような時は、
言い合いをすることや
相手の意見に反対し続けることなど、
意味のないことです。

この手のことが起きることを想定して、
先に、新しい仕事(作業)を
始めるルールを決めておくことです。

例えば、
担当者の意見でやる。

とりあえず、その意見に基づいて、
職員(利用者)の皆さんに
やっていただいた状況を確認しつつ、
メリットデメリットなど話し合い、
今よりも、より良い方向に改善する。

その際には、
職員(利用者)のやりやすい
と思われることを徹底的に話し合うのではなく、
「より良い状態」でよい訳ですから、
「今以上に良い状態」になるよう
やってみることです。

改善は、1回限りではないですし、
このような状況は、
日によっても変わってくる可能性もありますし、
その仕事(作業)の条件も変わってきますので、
日々進化しつつということを
イメージすればよいのです。

先ほども書きましたように、
完璧な方法を
作り上げてからやろうとしないことと、
改善をしながら進むことを
ルール化しておけば、
今以上の良さを求めて、
やりながら改善ができることでしょう。

そのためには、最初に出された方法は、
「たたき台」です。
たたき台にお意見を出した人も
変更がありうることを
全員「ルールだ」と考え、
始めることなのです。

ですから、職員同士の意見に
価値をつけるわけではないですし、
あの人よりも、
私の意見の方が価値があるなどと
思うことではないのです。

もちろん、先輩や役職がある人の意見が
上位でもありません。

最終的には、
やりやすかったり、
効率的であったり、
結果が良かったり、
利用者の皆さんが喜んだり、
そういうものにつながるやり方で進むべきです。

あなたの地位や
あなたの名声のために
仕事をするのではありません。

人は知らず知らずのうちに、
自分自身が優位に
立ちたくなるもののようですから、
最終目的を
考えなおして、
チームの方向性や
利用者が主人公になるべく、
意見を伝えていきましょう。

そして「今よりもよい状態」を思い描きつつ、
改善が習慣化できるチームとなりましょう。

「とりあえずやってみようよ!」
「だめだったら改善しようよ!」
と、誰かが声をかけていかないと、
皆さんは、失敗が心配で、
前に進めない可能性もあります。

あなたが、自分の優位に立つためではなく、
チームの皆さんのやりやすさのために音頭を取って、
「とりあえずはじめて、
進めることが出来るチーム」となりましょう。