絵や文字のコミュニケーション効果



知的障害がある人に対して、
話をする際に、
私たち支援者は、
ほとんどの人が、言葉で伝えていると思います。

ご本人たちの理解の度合いに合わせず、
支援者側本意で、
物事が進んではいないでしょうか?

彼らは理解をするということに
障害があり、
むずかしいことがわからなかったり、
複数のことがわからなかったり、
将来のイメージがつきにくかったりします。

「わかった?」と聞けば、
「わかった」の答える人もいますので、
支援者は、相手がわかっているのだろうと思い、
ことを進め、
理解していないと、
その人のせいにもしています。

「わかった」や「はい」など、
支援者にとって良い返事をしようと
することはできるようですが、
中には支援者の話したことを
まったく理解できずに
言葉だけ言っている人もいるのです。

このようなことは非常に多く、
それでも、
支援者が
その場を言葉だけで、相手に伝えているのは、
道具としての手軽さではないでしょうか?

絵カードが良いとか、
文字に書いた方が良いとわかっていても、
それをする道具の用意など、
手間になってしまいますし、
使いこなせるかもわからない訳で、
用意をしていない傾向が多々見られます。

さらに、インターネット上の情報や動画なども
見せていくとわかる人には
よりわかりやす場合もあるのですが、
利用はされにくいですね。

このように、
彼らにとってより良いものだと
わかっていても利用されないのは、
支援者側の配慮の無さなのです。

彼らは考えることだけでなく、
考えたとことをつなげたり整理したり、
することが苦手ですし、
一度聞いても理解できない時に
もっと詳しく教えてくださいなど、
言えない場合の方が多いと思うのです。

でも、「わかりましたか?」と聞かれれば、
わかったといっておかなければならないのだろうと解釈をして、
「わかりました」といってしまう可能性もあります。

私たち支援者は、
まず、
情報保障をしてきましょう。

彼らにわかるように、
工夫をしましょう。

言葉だけ使うにしても、よりわかりやすく。

文字や絵などの視覚的要素が入ったほうが
絶対にわかりやすいのです。

それは私たちもそうです。
言葉だけで話されるより、
お知らせがあったり挿絵があったりした方が、
わかりやすいですよね?

学校の授業だって、
先生が話して、板書があって、
教科書があるからわかりにくさは
和らいでいるはずです。

あなたの工夫できることは、
どんどんしていくことが障害者支援の基本です。

文字を書いて話し、
話している途中で、振出しに戻ることもあり、
その時は、先に書いていた文章が役立つこともあります。

もっともっと、
言葉以外のコミュニケーション方法を
使っていきましょう!

お互いのストレス度合いも
低くなるはずですし、
もっとわかっていただければ、
自立というもとも手に入れやすくなります。
そんな視点も入れていきましょう!