生き方にあわせた施設利用条件の変更



例えば、デパートに
行ったとしましょう。
いろいろな店があり、
どの店を利用するかは、
行った人が決めることで、
どの店で買おうか、
どの店で食事をしようか、
何時から行こうか、
何時に帰ろうか、
そういうことは、
自分で決められますよね?

施設もそういう風に
ならないかと思うのです。

児童館や高齢者の会館みたいなものの
イメージのほうが、
わかりやすいかもしれません。

まずは、自分で来て、
自分で帰れる人だけになるとは思うのですが。

確かに集団で動くようなプログラムでないと
支援することができないくらいの
職員配置かもしれませんし、
特に重度と言われる、介助度の高い方は、
まだまだそこまでいけないとは思うのですが、
ある程度の自立度があって、
自分でできることが多い方は、
もうこういうシステムの施設があっても
いいのではないのかなと思うのです。

精神の方のデイサービスは、
いつ来てももいいよと、
「児童館」バージョンになっていますよね。
ふらっと立ち寄れて、
そこにいる方と話しして、
寄合所みたいな感じでしょうか?

知的障害がある方もふらっと行って、
活動に加わったり、作業して・・・
みたいなことが、
必要になってきているのです。

みんなで、何かをやるというより、
自分のするべきことを
して帰る空間。

というのは、うちの施設が
そのやり方をしているので、
できないわけじゃないと思うのです。

何時に来るかも人によって違いますが、
何時に帰るかは毎日違うので、
毎日伺っています。
いる時間に作業して、
作業した時間分だけ、
工賃になります。

さらに、
週1回2時間からでも利用ができるということ。
特に長く在宅でいた方には、
これくらい緩やかな始まりがいいようですよ。
自分の力量で働くってことです。

そして、だんだんに時間や
日にちを増やしていくって感じ。
もちろん、その方のニーズにより、
状況を変えない場合もありますけどね。

中には、家庭事情や体調もあったりしますから、
みんながみんな、
朝から終わりまで、
週5日使える人ばかりじゃないのです。

ですから、基本を施設に合わせるのではなく、
その方の生き方に合わせるってことを
基準にしていただきたいのです。

そういう施設がもっともっと
増えるべきだと思いませんか?

ご本人が、週1日しか行けないと言った時点で、
入所をことわる施設もまだまだあります。

それを当たり前と思うべきではないのです。

施設という箱は、最大マックスの
利用ができるようにしておきながらも、
その利用方法は、
個々の自由が利くようにできる部分が
あるはずです。

受け入れ条件も変更していただきたいのです。

そうすれば、もっと社会と関われる
知的障害者が増え、
経済がもっと動くと思っています。
施設は単なる箱です。
もっと利用者のニーズの掘り起こし、
彼らの生き方に沿った受け入れを
してみましょう。

ちなみに、夜やっている施設などができると
画期的な時代の到来かもしれませんね。