中間管理職としてのより良い会議の作り方



中間管理職。

上司と部下に挟まれて、
肩身が狭いなんて思っている方も
いらっしゃると思います。

中間管理職は、
調整役。

上司のお話を部下に伝え、
意見を聞き、
また上司に伝えて・・・

部下から上司に対しての
苦情を
伝えられずに
ひとりで抱えてみて・・・

現場が好きなのに、
現場に入れない・・・

事務量が増えて、
残業も増えて・・・

あなたのしていることに
意味を持てなくなっている人も
いるかもしれませんね。

何のために働いているのだろう?
こんなはずじゃなかった。

そう思う思考回路は、
自分を苦しめるだけになります。

上司の意見をうまく部下に伝えられないとか、
部下の意見を上司にあげられないとか、
自分の意見もその中に入れられなかったり、
自分がどっちを向いているのか
わからなくなります。

じゃあ、あなたは何を見て、
自分自身を決めるのか?

どちらかに合わせれば
よいということではありません。

先ほども書きましたが、
あなたは調整役です。

人が10人いれば、
10通り以上の意見があると思います。
そのなかで、一つに決めていくわけですから、
調整役は大事な仕事なのです。

会議では、
こんなことをポイントに
考えてみてはいかがでしょう。

そして、会議前にルール化しておくことです。
(年間のルールにしても良いです)
全員がこのルールのもとに
話していけば、
今まで難題だった調整も
今まで以上に楽になるはずです。

1.意見に上下関係はない。

 上司の意見が正しい訳ではありません。
 また、新人だから意見がダメなわけでもありません。
 どの意見も同等です。
 でも、意見を言わないと、意見とはなりません。

2.何のために、この話し合いを
 しているのかを先に言う。

 もちろん利用者のためです。
 誰か職員の利益のためではありません。
 そして、利用者にとって利益がなければ
 意味がありません。

3.やってだめなら変更することを先に言っておく。

 意見は、ある意味たたき台です。
 利用者に対して実施している中で、
 変更はありうるということという認識のもと、
 話し合いましょう。

4.会議後の意見は、会議の意見ではない。

 「あの時あんなふうに言ったけど、
 実は違うのです」などと、
 会議後に意見が出ることがありますが、
 それは、会議中ではないので、
 意見としては取り上げにくい訳です。
 もちろんあなたに、
 その力量があるなら、
 取り上げてもかまいませんが、
 難しいようでしたら、
 会議中だけの意見を採用することを
 伝えておきましょう。
 
5.終わりや話し合いの筋を提示してから、
 会議を始める。

 何時で終了する会議である
 誰が何の役割かを宣言しておく。
 その時間に終わらなかったら、
 どうするかも決めておく。

 何を決める話し合いなのか
 具体的に提示しておく。

6.話し合いは意見を出す場です。
 意見を否定したりする場ではありません。

 最終的に多数決で決めるのでしょうから、
 その途中で、人の意見に「違う」といったり
「無理だよ」という必要は全くないのです。
 そういう時間は思考停止にもなりますし、
 意見が出にくくなる要因にもなりますから、
 ルール化してください。
 意見に対し、否定しないということです。

このように、
中間管理職であるあなたは、
調整をしやすいように、
会議や打ち合わせを
作ることができる立場です。

会議や打ち合わせで、
皆さんが疲れ果てることに、
意味はなさないどころか、
組織がつぶれる要因にさえなります。

あなたはいつも思うことは、
利用者です。

そのために、
あなたがしたいことを思い描き、
あなたがやりやすい調整の
仕方をしてください。

もちろん先に書いたことは、
あくまでも私の意見であり、
あなたがやりやすい方法が
あるのであれば、
それを取り入れることです。

会議はただ流すのではありません。
作り上げることなのです。

もちろん、あなたの意見を
通すためのことではないです。
利用者が、今以上により良い支援を
受けるためのものです。

会議がつまらないのは、
誰のせいでもないですし、
会議が面白くするのは、
あなたにできることです。

「自分は何やってるんだろうなあ」
などと、二度といわない自分に
なりたいと思いませんか?

利用者を思って、あなたのできる
中間管理職に取り組みましょう。