知的障害がある方のグループホームは、
様々な形ができてきていますね。
その中でも、
まだまだルールが
厳しいというところの方が断然多くあります。
それは、
職員側の
安全の観点です。
何かあった時の責任問題。
私も施設を経営しておりますので、
気になるところの一つですが、
この、安全の論理ばかりが優先されると、
利用される方のQOLが
損なわれることが多々あります。
というのは、
安全を第一に考えるため、
やりたいことをやらせてもらえない
と言うことにもなりかねないからです。
また、一人を許可すると、
他も許可をしなければならないと
いう論理もあるようです。
例えば、
朝4時に起きて、
ちょっとそこまで散歩に行きたいという場合、
まだ寝ててくださいといわれそう。
夜、友達と飲みに行きたいけど、
門限があって、
しかもそれは、20時ごろだったり。
「熱が出たら支援しません」
なんて言うグループホームもありますね。
タバコの許可がないところもあります。
火事は怖いという論理でしょう。
その人の今までの生活は
全く無視されてはなりません。
どうしても集団の論理が先に来ているので、
それくらい我慢できないのか?
という運営側の論理になります。
自分だったら?
そんな質問をなさってみると
わかりやすいのではないでしょうか?
自分一人の
自分にとって気軽な
生活環境の方が安心につながります。
安心の方が安全にも繋がります。
彼らも同じだと思うのです。
彼らの安心が安全につながります。
安全も安心にはつながりますが、
あまりにも安全への配慮をし過ぎて、
あんしんにならない場合もありそうです。
規則で縛られている方が、
それを破ることを考え、
安全でなくなると思いませんか?
一人ひとりの人生が、
何らかの理由で、
一人暮らしできず、
グループホームという集団に
入らざるを得ない場合、
その人が今までしていたことが、
できなくなるのではなく、
継続できるような
グループホームになることを
考えてみませんか?
朝、4時に散歩に行けるのであれば、
散歩に行けるグループホームの方が
人間味があります。
彼らの生活は、
知的障害ゆえに、
我慢することばかりになってほしくないのです。
彼らが自分の生活を変える視点ではなく、
私たち運営側が、
彼らの生活やニーズに合わせて
変えることができる。
そういう、グループホームを
作って下さらないかなぁと、
切に望んでいます。
今、既存にあるグループホームも、
ぜひ、そういった、
考える視点を持っていただきたいと思います。