作業がほしいのに、作業を引き受けられない



利用者の仕事がほしいと言いつつ、
何かあったら情報下さいといいつつ、
いざ、その情報があると、
「今は忙しいから」と仕事が引き受けられない施設を
たくさん知っています。

企業側から見ても、
なんで?
って思うような
このおかしな動き。

理由は簡単なんです。

まず、職員が作業をしているからです。

職員が関わる部分が多ければ多いほど、
頂いた作業に職員が関わらざるを得ない状況で、
新しい作業を覚えることや支援することに、
今はできない!となるのです。

行事が入っている!
個別支援計画の面談だ!
などなどの理由。

職員仕事をこれ以上増やしたくないというのが、
本音でしょう?

さらには、
受け入れる作業がもっと簡単であってほしい。
納期が、もっとゆったりしていればいい。
など、いろいろな理由。

それに、利用者から、新しい作業を入れなくても、
利用者からは怒られないし。
まあ、自分たちが忙しくなるのはいやだから、
この仕事やめておこうか・・・となるのです。

普段から、作業は、
利用者だけでやれるようなものが、
本当に大事なのです。

何かの理由があって、
できない工程があったとしても、
段々に利用者だけでできるようにしていってほしいのです。

そうではないから、
必要な時に、職員ができないから、
この仕事は・・・の繰り返しなのです。

職員は利用者ができるようにするための
環境設定や指示書づくりなどで、
支援をするのです。
職員は、作業を一緒にやって稼ぐ部分をする要員ではありません。

さまざまな作業を福祉施設にお願いしたいという
企業が多くなってきているのに、
福祉施設が、受け入れない状態は、
なんともったいない状態か!

ですから、まず、あなたの施設が、
利用者だけで作業全体ができるように、
日頃から、工程を見直し、
できるようにしてほしいのです。

そのためにも、工程分析。
今やっている作業の今以上の工程分析をしてください。
一工程としてやっていた部分を分析して、
2~3工程にすることで、
その工程ができる人が増えてきます。
また、指示書や冶具の導入で、
できるようになる人もいます。

あなたの施設の力を企業は待っています。
社会の一助となりましょう!