個別支援計画の意味を理解していますか?



施設の個別支援計画を作った後、
計画通りに進んでいますか?

モニタリングをする時は、
日々の利用者の皆さんの様子が
元になり、
支援者である職員がどのように支援したかが、
問われる部分です。

よく間違えるのは、
利用者の皆さんが、
どれだけ目標のためにがんばれたかを
確認しているような支援計画です。

個別支援計画は、ニーズに沿って、
支援者がこういう風に支援をしますよ!
という計画なので、
支援者がきちんと支援をしたかが問われるものなのですが、
どうしても、ご本人がどれだけ頑張ったかを
問う計画やモニタリングが目につきます。

もちろん、ご本人がこの支援のために、
どのように行動するかは大事な部分ですが、
よくあるのは、その利用者が、
がんばっていなかったから
できていないというような
内容になっているということなのです。

ニーズに沿ってという段階で、
まず、ニーズがつかめていない場合もあります。

例えば、

「他の利用者と仲良くする」
この時点で、もうニーズなのかなんなのか
わからないくらいなのですが、
この手の支援目標がよくあります。

この目標が立てられたら、
他の仲良くするために、
私たちが支援をする計画なのです。

私たちが何もせずに、
ご本人の努力だけで、
仲良くなれない場合、
目標が守れませんでしたというのは、
おかしな話です。

でも、こういうものが多く存在します。

「利用者○○さんは、他の利用者と仲良くできませんでした」
いやいや、支援が入ってないじゃないですか!

仲良くするという目標であれば、
仲良くするための支援が必要です。
そして、モニタリングはこうなります。
「他の利用者と仲良くするために、○○をしました」
「○○という支援をした結果、△△という結果になりました」
みたいな感じ。

ひとりでできないから支援が必要ですし、
支援がきちんとなされているかを見るための
支援計画でですから、
支援者が、どのような働きをしているのかを
モニタリングしていきます。

そのための日々になります。

日々、支援者は支援目標を理解し、
その支援に関わる変化を起こすことになります。
支援の方法が変われば、
ご本人の行動にも変化があるでしょうし、
まったく変化もなく、
ニーズが達成できないのであれば、
支援の方法を変化させることになります。

毎日、様々な様子を見せていただけるわけですから、
その様子から、臨機応変に
支援方法を変えられることは、
大事なことです。

支援計画の見方を変えて、
支援方法も見直して、
ご本人のニーズに沿った支援をしていきましょう!