自閉症支援:街でパニックになっている人に出会ったら(初心者編)



福祉に関心はある方で、
障害者支援をしたことがない方から、
受けた質問です。

「自閉症の人が、
街で大声をあげたりなんかしているときに、
周りのみんなから
白い目で見られているときがあって、
かわいそうだと思うので、
何とかしたいのですが、
どうすればいいですか?」

ありがたいことですね。

パニックを見て、
何とかしたいのだけど、
手助けできないかと思われる方は
たくさんいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

お心遣いだけは、
いただきたいと思いますが、
私の答えは、
「直接、接触や声をかけないでください」です。

何とかしたい。
だから、接点を持ちたいところでしょう。
でも、その自閉症の人は、
あなたのことを知りません。

それに、声をかけても、
彼らは、どうやったら自分の
パニックを簡単に収められるかを
知っているわけでもないのです。

ですから、声をかけても
パニックは治まりませんし、
あなたに、パニックが収まる方法も
教えられません。

それどころか、急に声をかけられたことや、
ましてや、声をかけてきた人が
知らない人であれば、
恐怖心も出てしまったり、
様々なことが刺激となって、
より大きなパニックになる可能性もあります。

私もたくさんの自閉症の人の
パニックを見ていますが、
その私も、街で、
初めて会う人が
パニックになっていたら、
簡単には声をかけません。

でも、自閉症者の方の
支援をしたことがないあなたにも
できることはあります。

それは、見守ること。

ただし、近くではなく、
少し離れたところからにしましょう。

大丈夫かな?と見守ったり、
取り巻く周囲の人がいたら、
気にしないで通り過ぎてもらうとか、
罵声を浴びせるような人がいたら、
「余計にパニックがひどくなるから、
気にせず、離れてください」などと
促すことくらいなら
できるのではないでしょうか?

そうやって寄り添い、
見守ることは
できると思います。

そして、そのあとに、
自閉症の方が、落ち着きを取り戻したら、
そのまま、声をかけずに、
立ち去っていただけないでしょうか?

その人は、
あなたが寄り添っていてくださったことに
気づかないかもしれませんし、
そういう時に、
感謝の意を述べることさえ
知らないかもしれません。

ですから、
感謝されることを期待しないで、
立ち去ってください。

今、私からアドバイスとして言えることは、
「深くかかわらないで、遠くで見守ること」
です。

そして、いつか、
そういう人に出会うかもしれないときのために
少しでも自閉症の方のことを
知っていただければと思います。

初心者の方におすすめなのは、
漫画の「光とともに」です。

よかったら、読んでみてください。