自閉症支援:違う言葉で伝える



自閉症の人に、
話しをしても、
なかなか理解してくださらない場合があります。

特に、
いらいらしているときは
なおさらです。

このような時、
私たち支援者自身も、
伝わるはずの言葉が伝わらず、
けしてよい状況ともなっていないために、
相手のイライラに対し、
自分自身が、
フリーズしてしまったり、
不安になってしまうこともあります。

自閉症の人の支援に不慣れな人であったり、
パニックがこわいと思っていればいるほど、
私たち支援者の
不安は大きくなるばかりです。

私たちの言葉は、
通常状態の時から、
伝わりやすいかというと、
実はそうではなく、
もともと、
伝わりにくいものなのです。

それを、
伝わっているはずと思い込むからこそ、
伝わらないときに
不安になるのです。

もともと、伝わらないものと思っていれば、
相手に伝わらなくても、
やっぱりね、と思えますし、
他の言葉なら伝わるかな、とも、
簡単に思え、変更がきくのです。

つまり、あなたの思考の仕方の
初動ミスですね。

何で伝わらないの?と思ってしまうと、
その自閉症の人が、
話しを聞いてないと思ってしまったり、
悪者にしてしまいがち。

あなたの伝え方に課題があるとは
思わないことでしょう。

でも、こればかりは、
相手の自閉症の人よりも、
支援者であるあなたが
工夫を凝らすことなのです。

ですから、支援者は、
言葉をたくさん持つべきです。

例えば、
「昼食」を
別な言葉でいうとしたら、
「ランチ」
「ごはん」
「お昼」
など、言葉が思い浮かべることです。

相手に通じなければ、
別な言葉で話しかけてみることです。

通じない!と思った瞬間に、
自分がフリーズしてる可能性もありますが、
違う言葉で話すのだと
自分自身に言い聞かせてみてください。

違う言葉が、
「その人の辞書」の中にあれば、
それだけで解決するのです。

実はこのことは、
大きな技術もいらず、
簡単なことなのです。

だからこそ、
気づきにくかったのかもしれません。

あとは、あなた自身の言葉数を増やし、
相手に伝わるまで、
変更することです。

もしかしたら、
声だけに頼らず、
文字や写真、絵なども使うことが有効です。

言葉は、すっと消えてなくなってしまうため、
自閉症の人に
わかりにくいこともあります。

だから、伝わるまで、
いろいろな工夫を凝らすことです。
伝わらなかった言葉に
固執するべきではありません。

実は、普段伝わっていると
思い込みすぎていた言葉が、
伝わっていない可能性もあります。

彼らは理解しないまま
行動していたかもしれません。

より伝わる言葉を
探しましょう。
そして、その人にとって
より心地よい支援を
提供しましょう。